香港も朝晩は涼しくなり、秋がやってきた。
香港の秋と言えば、上海蟹。香港では大閘蟹と呼ばれている。
秋の前半はお腹にたくさんの卵を抱えたメスが濃厚でねっとり甘く、その後11月を過ぎてからは雄が美味しいと言われている。
蒸す前の上海蟹
蒸した後の上海蟹
今年は各レストランから色々なお得なメニューが出ている。
何年も続けて人気の上海蟹メニューを提供するレストランではクーポンを事前購入することでお土産がついたり、上海蟹食べ放題セットや時間を設けた割引特典等を提供するレストランも多いようだ。
蟹そのもの以外にも、この季節は蟹味噌入りの小籠包などを提供する店が出てくる
そんな上海蟹を食べる時、現地の人が必ず飲むものがある。それが生姜茶。
上海蟹は体を冷やすといわれており、蟹を食べた後は必ず生姜茶を飲んで体を温める.身体を冷やすことは厳禁と考えている香港では、レストランで氷入りの水が出ることはない。
水を頼めば白湯か常温の水が出てくる。
そんな人びとが住む都市なので、上海蟹を食べる時は身体を冷やさないように特に注意をしながら食べる。
レストランでは蟹が提供された後、或いは食間に生姜茶が出てくるところが多いが、生姜茶以外に紹興酒も体を温めるので上海蟹と良い組み合わせだと言われている。
紹興酒があれば、普段は飲まなくても上海蟹のときこそオーダー
ある店では、デザートまで生姜尽くしのものを提供している。こちらは生姜スープに入った胡麻団子。
生姜スープに入った胡麻団子
一口スープを飲んだだけで体がポカポカしてくる。
美味しいものは食べるが体も健康に、という意識が常に根付いている香港。この秋も生姜や体を温めるものを摂りながら、季節の味覚を堪能したい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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