そろそろ秋の気配を感じる上海。爽やかな気候が読書に適していると言われるが、最近になり、学生や社会人を中心として流行しているのは、本を「聞く」こと。
現地で人気の音声アプリ「喜馬拉雅(himalaya/ヒマラヤ)」もユーザー数が6億人突破している。忙しい現代社会では、スキマ時間が利用できるオーディオブックで本を聞くことが新たな習慣となりつつあるようだ。
青海省発の「幾何書店」は上海でも大人気!
オーディオブックや電子書籍が主流になる一方で、リアル書店は生き残りをかけて、創意工夫をこらしている。「書店+(プラス)」もその一例。昨今では、書店にカフェやフラワーショップなどを併設するスタイルが多い。
独特のアーチが芸術的で居心地のよい空間をつくる
映え写真が撮れるディスプレイやサービスで特徴を出し、口コミやSNSの投稿を通してファンをつくっていく。これが消費力のある若者に受け入れられ、カフェメニューが多少高額でも行列をつくったり、「網紅(ワン・ホン/ネットで強い影響力がもつ)」書店となったりする。
洞窟の中の書店は、大人の探検心もくすぐる
ところでこのような「+α(プラスアルファ)」のスタイルが増えてくると、店舗のテーマ性やメニューのオリジナル性などが話題や人気を左右するポイントになってきた。
書籍のほかに個性的でかわいい雑貨も並ぶ
今回、紹介するのは、青海省(せいかい・しょう/西部に位置)発の「幾何書店」。
洞窟内では仕事もはかどりそう?
カフェ併設型で、コンセプトが「洞窟」というユニークな書店だ。もちろん人工だが、細部にわたるこだわりで、本物さながらの「洞窟」空間をつくりだしている。
読書エリアもおしゃれでついつい長居しそうだ
読書エリアも広く、洞窟の中で本が読めることも嬉しい。階段式の座席スペースはイベントにも活用できそうだ。
ネットでも人気の「地理学家珈琲」カフェ
併設のカフェ「地理学家咖啡(Geographer)」も「洞窟カフェ」として人気が高く、大人の隠れ家になっている。
洞窟を再現した店内にドキドキ!
とりわけ、壁側の席に座れば、プライベート空間のようで、まったりできる。
テーブルも広々していて、本を広げてまったりとできる
カフェ全体が少し薄暗い照明なのも、リアル感を醸し出す演出でグッド!
本当に洞窟の中にいるような雰囲気のカフェ
平日には、パソコンを持ち込んで仕事をしている人の姿もある。
テーブルに置くだけで「映え写真」に!
さて、気になるカフェメニューはどうか?中国最大の口コミサイト「大衆点評」のおすすめ度ランキング1位は、「冰博克(Eisbock)脏咖啡(Dirty)」で1杯38元(約650円)。
座席もいろいろ、気分で選べる
ちなみに「冰博克(Eisbock)」は、今、話題沸騰中のキーワード。「冰博克珈琲(アイスボック・コーヒー)」は冰博克ミルクを使ったコーヒーのこと。
中国最大の口コミサイト「大衆点評」のランキング
コロナ禍下の今、なかなか旅に出ることができないが、都会の喧噪を離れ、こうした隠れ家的カフェを見つけ、本を手にとり、のんびりコーヒーを飲みながら過ごす、贅沢な“読書の秋”もおすすめだ。
口コミサイトおすすめ1位の「冰博克脏咖啡」
幾何書店&地理学家珈琲:上海市浦東新区世紀大道1192号世紀匯広場1階
最寄り駅は、地下鉄2、4、6、9号線「世紀大道」駅
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
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