この場でも今までに何度か、手作りマスクやその材料で溢れる街やマスク自動販売機など、香港のマスク事情についてお伝えをしてきた。
コロナ感染症が拡大を始めた初期の頃こそマスクは入手困難な品であったが、その後は市販のものから手作りのものまで、そして製造地までも消費者が選択をできるほど、街にはマスクが溢れかえっている。
そんな中ネイザンロードという香港を代表するストリートの一等地で香港製造マスクの路面店を見つけたので、レポートをしたい。
こちらがMTR佐敦駅の出口から程近いネイザンロード沿いで見つけた店舗。
多くの人が出入りをしていた為何の店なのか覗いたところ、マスク製造会社「masklab」販売店舗である事がわかった。
masklabの路面店舗、店舗の設置期間は未定
香港製造のマスクは今までも多くの会社から販売されてきている。しかしどれもネット販売か小売店への委託販売という形がとられていたように思う。このように1つの会社が路面店で自社マスクの販売を行っているのは、筆者としてはお初となる。
こちらのmasklab、現地のネット情報ではよく見かける名前の会社であるが今回ホームページを見てみた。
2020年2月、世界中にコロナが広まり始めた頃に香港を初めとして質の悪いマスク等が溢れ、その際マスクの品質や機能を守るため、親会社の長年の製造業や不織布のノウハウを利用して発足された会社との事である。
店内へ入ってみると売られている商品は不織布マスクを使ったプリーツ型と立体型の2つ。
それぞれの型には様々な色やデザインのプリントが施されている。シックなものから華やかなもの、可愛らしいものまであり、選り取り見取り状態。
これを見ていると、まさにマスクは機能の時代から機能とファッションを兼ね備えた時代へ突入したのだと感じてしまう。
形は2種類のみだが、柄や色が豊富なマスクがずらりと並んでいる
実は、マスクは消耗品なので機能さえよければ白くて安いもので十分だと考えていた筆者。しかし、このカラフルなマスクを見たら手に入れてみたくなった。
このショップの良いところは、なんと言っても「マスク1枚から選べて少量単位で買える」というところ。
どの柄を選んでもプリーツマスクであれば10枚38香港ドルというお手軽さとなっている。
柄ものや色ものマスクは顔や服に合わないのではないかと考えると手を出し難いものであるが、この値段で1枚から選べるのであれば挑戦したくなってくる。色々試して自分に似合う柄や色を探したり、ファッションに応じて付け替えたくなるという訳である。
ちなみに筆者が試しに購入をした柄はこちら。
機能性を備えた可愛らしい不織布マスク
筆者が購入をしてみたもの、パステルカラー系を中心に明るい色を選択
これから冬に向けてどんよりした天気の中、ただでさえ気が重いマスク生活もこんな明るいマスクをつければ少しは気がまぎれて楽しく過ごせるのかもしれない。
品質がよく、自分で手にとりながら1枚ずつ選べる香港製造マスクの路面店。ネットで選ぶのも簡単ではあるが、店舗で手にとり見極めながら選ぶこのようなスタイルもなかなか良いアイデアではないだろうか。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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