■お口のケアがますます重要な時代に

人類の平均寿命がどんどん伸びるなかで、昔より遥かに長くなった老後の時代をいかに健康に過ごすかというテーマに大きな関心が寄せられるようになった。食習慣や運動習慣を改善して病気になりにくい体作りが大切だが、中でも大事なのは「お口の健康」だ。歯が虫歯にやられてしまったり、歯周病で歯茎が弱ってしまったりしたら、思うように食事ができなくなってしまう。しかも、歯茎から病原菌が侵入して体全体を蝕むリスクもあるのだ。

■中国ブランドが開発した、口腔洗浄器の秘密とは？

かつては歯ブラシによる歯磨きが口腔ケアの常識だったが、今では電動歯ブラシやマウスウォッシュ液、歯間ブラシなど、その手段は多様化している。高圧水流を歯や歯間に当てて汚れを落とす口腔洗浄器もその一つであり、より高い洗浄効果を生み出すために日々研究開発が進められている。

中国のIT家電大手・小米（Xiaomi）傘下のブランド・素諾（SUNUO）がこのほど発表した口腔洗浄器の新製品C3 PROは、一見普通の口腔洗浄器と変わらないのだが、ノズル部分に500万画素のカメラが搭載されている。カメラが口の中の様子を撮影してスマートフォン上のアプリに映し出し、ユーザーはその映像を見ながら狙った場所に水流を噴射させることができるのだ。

口腔洗浄器の使用中は基本的に口を閉じていなければならない（開けたまま使うと水が飛び散って大変なことになる）ため、口の中を見ながらピンポイントに当てることができないという課題を抱えていたが、C3 PROはこの問題を見事に解決した。初めはカメラが映し出す自分のお口の様子にギョッとするかもしれないが、汚れに狙いを定めて洗浄できるのはとても便利そうだ。

■洗浄機能も衛生面も充実

また、洗浄水が出るノズルは3種類が標準装備されており、歯の表面や歯間、歯周ポケットなど用途に合わせて付け替えることが可能。水圧も無段階に調節できるほか、「やわらか洗浄」、「深部洗浄」、「SPA洗浄」という3つの洗浄モードが用意されている。機器全体にIPX7クラスの防水加工が施されているため、お風呂で使うこともできるのだ。お口のケア用品で特に気になる衛生面もバッチリで、ノズル部分とウォータータンク部分のそれぞれに紫外線殺菌装置が配備されており、細菌の繁殖を防いでくれる。

C3 PROは間もなく発売予定で、小米のオンラインショップ「小米有品」では269元（約4600円）という比較的手頃な値段でクラウドファウンディングが行われていた。歯磨きだけではなんとなくスッキリしない人、歯周病が気になる人、お口のケアを日常的な習慣にしたい人にとっては恰好のアイテムになりそうだ。

（出典：https://zhuanlan.zhihu.com/p/399231568）

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