八月も半ばを過ぎ、毎日本格的な暑さと闘う日々、台北はここ2週間程午前、昼は非常に蒸し暑く、午後になると雷を含む雨が勢いよく降る毎日だ。この蒸し暑さの中マスクをしながら歩くのは非常に息苦しさを感じる。「マスクのいらない夏」を一体いつになったら迎えられるのか、少し気が遠くなりそうだ。
ニュースでは毎日のようにオリンピック後の深刻な日本の感染状況を報道している。今週の台湾はコロナ蔓延が始まって以来最少の「感染人数2人」を記録したが、まだまだ感染源不明の感染者がいたり、台北の検査所にはコロンビア由来の変異種の感染者が出たりと、まだまだ不安は拭えない。
台湾人は毎日届く日本の感染状況を見て非常に心配しているようだ。同時に日本旅行好きな台湾人、「いつになったら大好きな日本へ行けるのか?」となかなか日本へ行けない日々を憂いている。そして今週特に注目を浴びているのが日本の停滞前線がもたらす集中豪雨のニュースだ。今年は世界のいろいろな地点で水害が発生しているが、台湾でも台中エリアや台南、高雄で水害の被害が出ている。
そこで今回日本と台湾、そして様々な国々で発生している水害が少しでも減少するよう、台北にある天気にまつわる神が祀られている寺を訪問してみた。
2頭の龍があしらわれたきらびやかな鳥居の奥には階段が
その名も「內湖 太陽廟(ネイフータイヤンタン)」。台北中心部からは少し離れた街「內湖(ネイフー)」にある寺院で
太陽の神「太陽星君(タイヤンシンジュン)」を祀っている80余年の歴史がある寺院だ。
青々と茂った緑に赤い手摺りが映えている
鳥居を通り長い階段を登ると本堂がある、椰子の木など熱帯の植物が多いが、まるで日本の寺院の作りを思い出させる造りであった。
階段を上り切ると寺院の入り口が見え、熱帯の森の中に作られた寺院といった感じだ。かなりこぢんまりとした寺院で2人の台湾人夫婦が迎えてくれた。
赤い顔をした太陽の神 太陽星君 左手には太陽をモチーフにした鏡を持っている
太陽の神のすぐ後ろには月を祀る神「太陰娘娘(タイインニャンニャン)」の姿が
太陽に祈りを捧げる民衆を描いたもの
日本と同じく農業を営む人が多い台湾にとっても太陽は非常に重要な存在であり、地元の道教信者以外にも沢山の台湾人が参拝に来るそうだ。コロナ前には日本人観光客の姿もあったとか。
太陽の神を祀る寺院はその他に苗栗(ミャオリー)や宜蘭(イーラン)にも存在するそうだが、台湾の中では非常に少ないそうだ。
年々激しくなる異常気象、もはや神頼みしか出来ないが、少しでも被害が少なくなる事を祈るばかりだ。
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