華やかなイベントやシーンに欠かせない花。上海で花を買おうとすると、フラワーショップやネットショップで購入する以外、もう一つ、楽しい買い方がある。それが、花市場に行って、店舗のオーナーに価格交渉をしながら好きな花を安価で買うことだ。
上海のとある花市場
上海の花市場の多くがフラワーショップでも仕入れする卸市場だが、一般にも開放していて、少量でも購入できる。急な贈り物だとか、こだわりのあるアレンジが必要な場合をのぞき、現地市民も、ほぼこの花市場で花を購入することが多い。自宅用であれば、コストパフォーマンスよく、好きな花を大量に購入できる花市場はとても魅力的だ。
色とりどりの花が安価で購入できるのが魅力(上海)
さて、2022年は2月1日に春節(チュン・ジィエ/旧正月)を迎えたが、春節を祝うシーンにも欠かせない年越し準備の一つが春節に飾る“花”。花を飾ることは「花開富貴(花が開いて富貴になる、地位や財産を得る)」として縁起が良いため、多くの家庭で「お正月の花」が飾られる。
近年はグリーンも人気上昇中!(上海)
現地で、春節に飾る縁起の良い花といえば、胡蝶蘭、グラジオラス、キンカン(金柑)、桃の花やスイセン(水仙)などがポピュラー。それぞれ、「幸福が訪れる」、「地位・収入UP」、「大吉大利(縁起が良く、全て順調)」、「良縁や幸せをもたらす」、「良い香りと共に富裕と幸運を運んでくる」などおめでたい意味を表している。
多肉植物は種類も豊富でよりどりみどり⁉︎(上海)
そして、春節もやはり吉祥や財運を表すおめでたい色・赤色や「黄金(おうごん)」色と呼ばれる黄色が人気。
「赤」がないと新年は、はじまらない?(上海)
そのため、キンカンは、実がたくさんなっている木が日本の門松のように百貨店やホテルなど建物の入り口に飾られていて、春節期間はいたるところで見かける。キンカンは縁起の良い飾り物とされる上、「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる赤の祝儀袋がくくりつけられていて、見ているだけで新年気分も盛り上がり、現地でのテンションもMAXになる。
赤色に黄金色の組み合わせは最強!(上海)
ところで、ここ数年はコロナ禍下で、省(日本の“県”相当)を跨ぐ移動の自粛や制限、リモートワークの普及により、おうち時間が増えたことで、自宅に花やグリーンをとりいれ、楽しむ若者も増えている。長引くコロナ禍の中、花やグリーンのある暮らしで運気UPは、春節期間だけではなく、今後もますますニーズが高まりそうだ。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「春節に飾る縁起の良い花」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。