新型コロナウイルス感染拡大により、人との接触が敬遠される機会が増えた。大人数での集まりはもちろんのこと、細かい部分ではお店のレジでトレーを介してお金をやり取りすることが主流になった。人どうしの接触を避けることが好まれる今の世の中で脚光を浴びているのが、各種無人販売システムである。
先日上海市で開かれたホテル・飲食業界の展示イベントでは、無人のカフェスタンドが注目を集めた。オーダーを受けてから豆を挽き、ドリップしておいしいコーヒーを提供する全自動の販売機は日本のサービスエリアなどでよく見かけるが、今回展示されたものは「自動販売機」ではなく見た目もまさに「カフェスタンド」。通常のカフェスタンドと違うのは、中にいるのが店員ではなく、あらゆる作業をこなすロボットだということだ。
客はスタンドの前に設置されているタブレットか、スマートフォンのミニアプリを使って注文を行う。注文できるメニューはコーヒー、抹茶、チョコレート、ミルクなどを組み合わせた50種類以上のドリンクだ。注文が入るとロボットアームがカップを取り、指定されたドリンクの注ぎ口にセットする。コーヒーはもちろん豆から挽く本格派であり、ロボットならではの鮮やかな流れ作業により1分かからずに注文の品がカウンターに出てくる。人件費がかからないためコストも大幅にダウンでき、ドリンク1杯のお値段は10元(約160円)程度とのこと。大手カフェチェーンのおよそ3分の1である。
マシンへの材料セットには人手が必要で、マシンの洗浄や材料セットには30分ほど時間がかかるものの、ひとたびセットしてしまえば1日24時間営業できるだけの量が提供可能という。専有面積も2.5メートル未満ということで、人手によるカフェスタンドよりもスペースを取らない。もちろん品質や衛生面の対策も十分で、エアフィルターや紫外線殺菌ランプ、高温殺菌ノズルなどによって、いつでも安心安全なドリンクが供される。
省スペースで人どうしの接触がなく衛生的、スピーディーで近未来感があり、そして何よりリーズナブル。中国ではこの先、各種イベントやテーマパーク、駅や公園など人が多く集まる場所で、このような無人カフェスタンドを当たり前のように見かけることになりそうだ。
(出典:https://xw.qq.com/cmsid/20210329A08V6H00?f)
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