寒い冬で芯から冷える体を温めてくれるホットな飲み物。温かい食べ物や飲み物を特に好む中国人にとって、温かいお茶をいつでも飲むことのできる携帯用のポットや保温マグは冬の必需品だ。そんな保温マグの世界にもスマート化の波が押し寄せ、進化を遂げているようだ。
カフェで熱々のコーヒーをテイクアウトして飲むとき、寒くてかじかんだ手をカップの熱で温めた経験はないだろうか。カップに手を当てた時の温もりでほっと一息つく感覚は何物にも代えられない心地よさだが、しばらく触っていると「アチチ」となってしまう。一方、通常の保温マグでは内側がばっちり「保温」されていて熱が逃げないため、手を温めることができないどころかひんやり冷たい表面を触らなければいけなくなる。
そこで登場したのが、保温機能と「カイロ機能」を両立させたハイテク保温マグだ。一見る何の変哲もない保温マグだが、温かい飲み物を入れて3秒振ると、なんと外側がほんのり温かくなるのである。マグの中空層には約45度で沸騰する低沸点素材が注入され、さらに伝導率の高い熱媒体層からなる伝導壁が備えられていることで、中の温かい飲み物を振ると低沸点素材が沸騰して中空層に充満し、速やかに外側に熱を伝えるという仕組みだ。
そしてまた「飲もうとしたら中身が熱すぎて舌をやけどした」という保温マグの「あるある」も解決してくれる。マグ内部に温度センサーが取り付けられており、飲み物の温度を蓋部分のディスプレイにデジタル表示してくれるので、やけどの心配がない。しかも、マグを逆さにして左右に揺すると内部の熱を急速に発散させるモードになり、熱湯でも長時間待つことなく飲めるようになる。
さらに、マグの下部にはUSBの差し込み口があり、電源につなぐことで冷めてしまった飲み物を温める機能までついているからすごい。夏場は中に氷水を入れておけば、肌を冷却させることもできる。単なるマグではなく、アイデア次第で様々な活用方法が生まれそうな優れものなのである。
また、スマホ用アプリと連携して定期的な水分補給をお知らせするもの、水の純度を特定するTDSメーターを備えたものなど、様々な機能を持った保温マグ製品が中国では次々と登場している。そこからは、中国人のチャレンジ精神とともに、水分補給、特に温かい飲み物を飲むことに対する思い入れをも感じることができる。
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