冬の冷え込みが一気に進んでいる台湾、クリスマスまでの間、山間部では雪が降るのではとの予報が出ている。台湾では一般的には雪が降らないとされているが、山間部での降雪が報道されると珍しい雪見たさに車で駆けつける人々が多く、タイヤにチェーンをつけずに凍った道を走らせ事故が起きるというケースが多々ある。
気温の低下と共に体調を崩し、風邪を引く人々が筆者の周囲も更に多くなっている、市中感染を食い止められている台湾だが、メディアから流れるイギリスのウィルス変異のニュースなど、まだまだ安心しきれないのが現状だ。特に台湾はWHOに参加していない為「ワクチンが手に入らないのではいか。」という噂が人々の間に広まっている。
とはいえ他の国と比べると制限なく移動、生活ができている台湾、主要都市では年末やクリスマスに向けての買物を楽しむ人々で賑わっている。しかしながら観光地として人気だったエリアはシャッターが更に目立つようになって来ているのは否めない。その代表と言えるのが「永康街」だ。台湾グルメの代表格「マンゴーかき氷」や「小籠包」の名店が立ち並ぶこのエリア、コロナ前は日本、韓国、タイをはじめ、多くの海外観光客で賑わっていた。
地下鉄駅前の通りの様子、世界的に有名な鼎泰豐の本店があるのがこの通り
鼎泰豐はコロナ前に本店と同じ通りにより多くの顧客を向かい入れることのできる新店舗を開店したばかりだった。かつては行列に並ばなくてはいけなかったが、海外観光客が来れなくなった現在、どちらの店も空席が目立つ。
メインの通りに入るとシンボル的存在だったあの店がない
閉店してしまった名店「高記」
焼き小籠包で日本人から人気だった高記は今現在、隣駅の大安森林公園駅近くに新店舗を準備中、今までの店よりも規模は小さくなるが、営業を続けるとのことだ。
そして昨今のニュースで衝撃が走ったのが日本人に大人気のマンゴーかき氷の名店「ICE MONSTER」の休業のニュースだ。
こちらもコロナ前に新しくできたばかりの店舗だった
日本にも出店を果たした程の人気店なだけに、非常に残念だ、価格設定が観光客向けであった為に持ちこたえる事ができなかったようだ。ファンとしてはどうにか復活して欲しいと祈るばかりだ。
九份の現状ブログでも伝えたように、行列ができているのは地元民に人気の「小吃」の店だ
こちらも海外観光客に人気の「思慕昔」
冬の寒さも影響しているがやはり閑古鳥が鳴いている状況だ。
コロナにより大打撃を受けている永康街の閉店ドミノにショックを隠せない。
一刻もコロナが終息し早く経済が元通りになり、また賑やかな通りに戻って欲しいものだ。
永康公園のイルミネーション
年末にかけて永康公園もイルミネーションで飾られ、地元の人々の憩いの場所となっている、これをきっかけに海外観光客が来られない間、もっと沢山の台湾人に集まってもらい、活気づいて欲しいと願う。
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