2018年9月23日、香港西九龍駅がオープンをする。
この西九龍駅は広州~深セン~香港を結ぶ広深港高速鉄道の香港側の終着駅にあたり、開通後は香港と広州南駅をたったの48分で結ぶという。
因みに現在、紅磡(ホンハム)駅から広州東駅までは列車で約2時間(列車により停車駅数が違う)なのでかなりの時間短縮となり、中国本土への通勤者も増えるのではないかと言われている。
電車内や駅構内の路線図も西九龍駅開通に向けて準備がされている
西九龍駅はちょうど、オースティンとカオルーンの中間辺りに建設されている
この西九龍駅の運用について多く議論されてきたのが『一地両検』についてである。
つまり、西九龍駅の構内で香港の出国手続きを行った後に、続けて中国の入国まで済ませてしまうシステムの事である。(ちなみに現在はホンハム駅で香港の出国をした後は、広州東駅到着後に中国入国手続きを行っている。)
西九龍駅にて中国入国手続きを済ませるために、中国の法律に基づいた出入境管理・税関手続き・検疫手続きを行う「内地口岸区」が設置される。
一国二制度で独自の行政が行われている香港に於いて中国の法律が適用され事ついては反発の声も出たようだが、最終的に実施される運びとなった。
MTRオースティン駅のD出口の直ぐ目の前が西九龍駅となる
西九龍駅の外観。23日のオープンに向けて最終調整が行われている
長い議論と建設の末、中国本土への玄関口として大きな役割を果たすためにオープンする西九龍駅。今後の経済効果、社会的変化に注目をしてゆきたい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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