上海でも最も利用客が多いと言われる地下鉄「人民広場」駅の構内に「X24h」という無人コンビニがオープンした。
地下鉄構内にオープンしたX24h
このX24hはブルーライトが輝き、何となく未来感があり外観が人目をひくが、店内には、スマート自販機が6台並んでいるだけというコンビニ。ぱっと見た感じはコンビニには見えず、自販機コーナーのようでもある。
店内のディスプレイはシンプル!
6台のスマート自販機は、3台がドリンク•スイーツ類(オレンジジュース•コーヒー•アイスクリーム)で、残り3台が軽食類と分かれている。焼きたてやつくりたてを温かいまま提供することがセールスポイントだとうたっているが、軽食類は、あまり温かさを感じない。
買いたい商品がある自販機の前のサークルに立つ
現在、軽食類で準備している商品は不定期のようで、数回行ってみたが、3台ともパンを販売していることが多かった。ちなみにパンは、クロワッサン、チョコデニッシュなどで、料金はどれでも16元(約270円)。今後、商品により価格調整をしていくとスタッフの説明があった。
試験的オープンらしく、パンの種類は少ない
利用方法は、まず、各自販機の前にある白いサークルのセンターに立つ。そこがセンサーとなっていて、そこに立って一連の操作をすることが必要になる。
そして、QRコードをスキャンして携帯番号をヒモづける。登録が完了すると、画面に従った操作で、扉が開く。気に入った商品があれば、そのまま手にとり、センターから出ると、扉が自動的に閉まり、支払いも自動的に引き落とされているというしくみだ。商品を選ばないときも、サークルから出れば、ドアが閉まる。
クロワッサンは2個で16元
ブルーのライトがキラキラ輝く空間でこの一連の作業をしていると、近未来でショッピングをしているかのように思えてくるから不思議だ。
そばに、テイクアウト用のペーパーバッグもおいてあり、セルフサービスだが、比較的しっかりしたペーパーバッグが無料なのは嬉しい。
セルフサービスコーナー
上海で「無人」とうたっているサービス施設にスタッフがいること自体は普通だが、レジ機能がなく、全てをアプリで決済でき、スタッフがいなくても購入が完結するという意味での「無人」なのだろう。
確かに近未来的な?技術すぎて、使い方の説明を読んでもよく分からないので、サポートスタッフは必要だ。それに駅構内にあることで、入店から購入・決済までのスピード感も必要だ。ということで、店内にいるサポートスタッフ1名は妥当なのだろう。
無人コンビニの店頭販売?も
ところで、駅構内を移動している人は多く、コンビニを横目で見ながら通過する人も少なくないが、利用客が少ないように感じたので、スタッフに聞いてみると「まだオープンしたばかりなので。設備もこれからさらに進化するから」というコメント。
遠くからもひときわ目立つブルー(駅構内)
中国では、まず始めてみるというサービスが多く、利益よりもまず試験的に実用化してみるという目的のほうが強い傾向がある。このコンビニも今後、サービスとして定着していけるかはまだ未知数だ。
近未来的デザインのカップ
無人コンビニ「X24h」:地下鉄1、2、8号線「人民広場駅」18番出口付近。
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