2018年4月9日、捜狐によると、中国の青少年の間で現在「佩奇」(ペギー)なるブタのキャラクターが爆発的なブームを呼んでいるという。ブームの背景には、ある社会問題が見え隠れしているようだ。
(中国で「ペギー」と呼ばれ大人気のペッパピッグ 出典:楽視体育)
中国で「ペギー」と呼ばれているかわいらしいピンクのブタちゃん、実はイギリスの幼児向けアニメの主人公「ペッパピッグ」(Peppa pig)のことである。近ごろ中国では「ペギー」のキャラクターグッズが大量に出現し、SNSではグッズと一緒に写った写真を公開する若者が増えているのだ。
キャラクターグッズの中でも特に、腕時計とタトゥーシールといった商品が爆発的に売れており、ネット上では「ペギー」の腕時計を身に着けて「これで私も社会人」と自慢するユーザーも多いという。その人気ぶりに「ペギーグッズを身につけないで外出するのが恥ずかしい」と感じる人もいるとかいないとか。
(タオバオでは、ペギー腕時計が大量に売られている 出典:楽視体育)
しかしなぜ、見るからにキッズ向けの腕時計やタトゥーシールが、一見遠くかけ離れた「社会人」のイメージと結びつくのか。その背景には、近年中国で急速に普及した「ネット生中継」の存在があるという。
「ネット生中継」の人気が高まるとともに、たくさんの青少年がコンテンツを見るようになり、タトゥーや高級腕時計を身に着けた大人、すなわち「社会人」に憧れを抱くようになった。当然ながら本物を手に入れることができない子どもたちは、「ペギー」の腕時計やタトゥーシールを使って「社会人」のマネをするようになったのだ。
(ペギーウォッチを身に着け、「社会人」になった若者たち 出典:楽視体育)
中国では注目を集めたいばかりに過激な行動や違法行為をして社会に迷惑をかける「放送主」の存在が社会問題の1つになっている。かわいらしい「ペギー」の流行は、ネット生中継の無秩序さ、子どもへの影響力の強さに対する問題を社会に投げかけたようである。
(情報源:http://www.sohu.com/a/227650249_329195)
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