晴れた日の日中には暑さを感じることもあった今週の台湾。一気に冷え込む日と暖かい日が交互に続き、気温の変化に季節の変わり目を感じる。今週は長かったコロナ禍において記念すべき出来事があったといっても過言ではない。3月20日に821日間続いた室内でのマスク着用義務がついに大幅緩和されたのだ。2年以上の月日をマスクと共に暮らしてきたと思うと、やはりただならぬ疫病が蔓延していたと思わざるを得ない。
マスクを求め薬局にできた大行列
今では簡単に手に入るようになった使い捨てマスクだが、2020年台湾でコロナが流行り始めた当初は日本と同じく町中からマスクとアルコールスプレーが消えた。
実名制でやっと手に入ったマスク
ITを駆使したマスクの管理体制が世界から注目されたり、マスクを炊飯器で煮沸し再利用する方法を政府が認めたりと、なかなか手に入らないマスクをなんとかして使いまわそうと必死だったのを思い出す。
みんながこぞって作っていたマスクカバー
今では考えられないが、布製のカバーの中に使い捨てのマスクを入れて、何度も使いまわした人も…
その後起こったティッシュペーパー品薄騒動
マスクに使用している繊維の需要が大幅に増える事で紙製品が今後買えなくなるのでは?という噂が広まり、多くの台湾人がティッシュペーパーをこぞってスーパーに買いに行った事も。今となればいい思い出とも言えるが、これらのエピソードは今後疫病の歴史と共に語り継がれて行くのであろう。
病院をはじめとする医療機関やバス、地下鉄MRTなどの公共交通機関以外はマスクの着用は自己判断となったが、ヤフー台湾によるアンケート(32300人回答)によると54.8%の人たちが「マスクの義務がない所でもマスクを着用し続ける。」と回答している。マスク着用義務の全面緩和に関しては41.6%が「医療機関と公共交通機関ではこれからもマスク着用義務を続けた方がいい。」と答えており、台湾人のコロナへの慎重さまだ薄れていない事が良く分かる。これから暑い夏に近づくにつれて、徐々にマスクをしない生活に慣れて行くとは思うが、まだまだカバンの中には最低1枚は準備しなくてはいけない日が続くようだ。
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