中央気象局が雨季の正式な終了を発表した今週。本格的な夏に突入した台湾は、各地で35度を超える程の暑さを記録している。日本と同じように温暖化の影響を受けている台湾、通常であれば台湾の端午の節句にあたる端午節(ダンウージエ)が終わる頃に気温が一気に上がり、夏に入るのだが、年々雨季の期間が短くなっているようにも思える。また記録的な豪雨による水害も深刻で、川沿いのさまざまな地域で被害をもたらしている。
例年に比べると雨量が少なかった為、今年はマンゴーが大豊作のようだ。最も早く収穫が始まる南部の屏東(ピンドン)ではマンゴーフェスティバルが開催され、ネットニュースやテレビを通して美味しいマンゴーをPRしている。もうひとつの名産地台南(タイナン)では過去一番の大豊作が見込まれ、注目が集まっている。一般的にマンゴーの収穫量は豊作年とそうでない年が1年ごとに来ると言われ、今年は大当たりの年と言えるだろう。
台北の果物店に並ぶ愛文マンゴー、地元の台湾人からも人気だ
しかしながら、最大の出荷先である中国への販路が閉ざされている事、3年間に渡るコロナのパンデミックにより、世界各地で販売ルートが狭まっており、今後の販路の拡大が目標とされている。また収穫量が大幅に増えたことで単価が下がり、マンゴー農家の人々を悩ませているのも問題だ。現在多くのネットショップで台湾から輸入されたマンゴーを購入する事が可能なので、ぜひ今年の美味しいマンゴーを注文してみてはいかがだろうか。
マンゴーの主役といえばやはり日本人からの人気も高い愛文マンゴーだ。またの名をアップルマンゴーとも呼び、濃厚な香りと甘さが多くの人々を魅了している。
密が出て香りのいいものがお勧めとか
その他に筆者がお勧めしたいのがまだ日本には出回っていない「水蜜桃芒果(シュイミータオマングォ)」という桃と掛け合わせた品種のマンゴーだ。
よく見ると色味が桃に似ている…
価格は定番の愛文マンゴーと比べるとかなり高め。店によっては1つ250元(日本円で1150円ほど)以上する事も。
ケーキ2つ分買った気分で購入してみたところ、非常に滑らかな食感と、甘い香り、桃のような上品な後味を楽しめた。デパートや果物専門店で購入可能。昨今スーパーでも販売されているのを見るが、名前だけで味はそれほどでもなかったようだ…。
ぜひ台湾へ出かけて現地で美味しいマンゴーを食べてみよう!
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「季節到来!美味しい台湾のマンゴーを食べよう。」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。