香港の地下鉄(MTR)は、2021年1月からアリペイ香港を利用したQRコード決済を開始した。
このアリペイ香港、中国国内で利用されているアリペイとは異なる香港版のものである。
香港内の携帯電話番号があれば簡単にアプリを起動でき、またアプリ内のチャージについてはコンビニエンス・ストアからでも可能。
香港によく訪れる旅行者などが比較的容易に取り掛かることができる電子決済サービスだと言える。
香港では今まで、MTRやバスや商店で使えるオクトパスカードが普及してきた。ただし中国国内に比べるとまだまだキャッシュレス決済の進み具合は遅かったと言える。この数年、様々な場面でモバイルを利用したキャッシュレス決済が見られるようにはなってきていたが、今回のMTRとアリペイ香港の提携を皮切りに利用状況は進むと考えられる。
アリペイ香港を使ってMTRに乗車をする方法はとても簡単だ。まずアプリの中のEasy Go を起動させ、利用者が大人か子供かの選択する。
そして出てきたQRコードを改札口の専用読み取り口にかざすのみ。
QRコード決済ができる改札には、このような紫色の目印がある
現時点で空港と市内を結ぶエアポートエクスプレス以外の路線駅でQRコード決済が導入された
QRコードを開いてこの紫色の改札を通る
コードをここにかざすと、即時に読み取りが行われる
筆者も数度利用してみたが、即座に読み取りが行われてオクトパスと何ら変わりなく快適に利用できた。今後旅行者が戻ってきた際は、旅行者自身の選択でオクトパスか、QRコード決済かの選択が可能になる。
アプリ内にもこのように詳細な利用記録が瞬時に残される
今後益々選択肢が増えていくであろうキャッシュレス決済。様々な場面で、対応可能なツールも増えていくのであろう。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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