「網紅店(ワン・ホン・ディエン/ネットで人気のお店)」に行くのは、若者の専売特許かと思いきや、実は、中高年・シニア層にも大人気となっている「網紅店」がある。
それが最近、上海でジワジワブームがきている「早茶(ヅァオ・チャ)」と呼ばれる朝の軽食や点心をメインにしたレストラン。
上海は「早茶」ブーム到来!
この「早茶」レストランは、必ずお茶を注文しなければいけないところが特長。こうした中国茶を飲みながら点心を食べるスタイルは、広東省や香港などで見られる食習慣だが、最近は、上海でも、以前と比べて、オシャレな「早茶」レストランも増え、リーズナブルな価格のお店もあり、手軽に楽しめるようになった。
上海で1番人気の「蘩楼」
こうしたレストランは予約ができるお店もあるが、それでも席獲得のための競争率は高い。とりわけ、デパートやショッピングモールが立ち並ぶ徐家匯(シュー・ジィア・ホゥイ)の百貨店内にある「蘩楼(ファン・ロウ)」はダントツ人気を誇る「網紅店」。
蘩楼は店内ディスプレイもレトロ風で面白い!
中高年・シニア層のブランチのメッカ?とも言える「蘩楼」。9時から営業しているが、開店と同時に客は押しよせ、あっという間に3〜4名用席で50席待ちなどと想像できないほどの人気ぶり。時間帯によっては70席待ちもあるとかで、もちろん2〜3時間待ちはざらだ。
最初の一杯をスタッフがいれてくれる(上海)
レストランの入口では、地元の中高年・シニア層が楽しく雑談しながら、席が空くのを待っている。時間にゆとりがないと、この人気店で食事をすることは困難。スタッフに比較的閑散する時間帯を聞くと、やはり軽食メニューなので、午後遅めの時間からとか。アルコール類はおいていなくて、ドリンクはお茶のみ。
プリップリのエビが美味!(蘩楼)
ちなみにテーブルの横にお茶セットがあり、やかんから湯気が出て、コトコトと音がする様子は何とも中国チックで、趣がある。時間にゆとりがあれば、何杯でもお茶を飲みながら、ワイガヤできる。
各テーブルで必ずオーダーされる一品「紅米腸」
気になる料金だが、一品の価格はかなりリーズナブル。お腹いっぱい食べても一人約100元(約1,500円)程度の予算でOK。人数が多ければ多いほど、様々な種類の点心が楽しめるので、「早茶」には、グループなど数名で行くことをおすすめする。
蘩楼(徐匯区匯金店):
上海市徐匯区肇嘉浜路1000号 匯金百貨6F
最寄り駅は地下鉄1、9、11号線「徐家匯」駅。
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