12月初旬よりコロナ対策の為に厳しい規制が行われてきた香港。
公の場で集まることができるのは2名まで、店内飲食可能時間は午後6時まで、ジムやエステ・娯楽施設・バーなどは閉館という状況であった。そして約2ヶ月の厳しい規制の後、最近になり新規感染者数の減少がみられ、その為一部規制緩和がされる運びとなった。
規制緩和後、2月18日から店内飲食は午後10時まで可能となり、1卓の着席人数が4名までとなる。またスポーツ施設・ジムやエステ・マッサージ店・娯楽施設・博物館などの営業も順次再開される事となる。
但し緩和をするにあたり、これらの飲食店や施設を訪れる市民は感染者追跡アプリの「安心出行」を利用しなければならない。
今回はその「安心出行」アプリの利用方法について、ご紹介をしたい。
まず飲食店や各施設は政府へ申請をした後に入り口にアプリ用のQRコードを掲げることとなる。
そして利用者側は感染者追跡アプリの「安心出行」をダウンロードをし、該当の店や場所へ入場する際にQRコードを読みとる。
店の前に置かれた消毒スプレー(右)と「安心出行」アプリのQRコード(緑色のもの)
飲食店等へ入場をする際は体温をチェックし、消毒液の利用だけではなく、今後は「安心出行」でQRコードを読み取ることになる。
どこの店舗前にもこのような緑の案内紙とQRコードが大きく掲げられている
このQRコードを読み取ると、すぐさまこのような案内がでる。写真は筆者のアプリ画面をスクリーンショットしたもの。
訪れた場所、時間が記される。店を出るときにこのleaveボタンを押すようだ
作動は至って簡単であった。そして記録された場所で感染者が報告されると、同じ場所を訪れた人にメッセージが流れる仕組みであるようだ。
尚携帯電話を持たない人やダウンロードができない人のために、店側は訪れた人が日付・時間・名前や連絡先を書き込む紙を用意している。
つまりアプリを利用しない人は、記録用紙への記入が必須となる仕組みだ。
とある店の入り口に置かれた案内
アプリの登録、或いは個人連絡先の記入についてお願いが書かれている。
このアプリ、暫く前からあったものだが、率先して利用をする人はそれ程多くなかったかもしれない。
ただ今回の緩和を機に必ず利用をする通達が出た為、多くの人がダウンロードをして利用を開始する運びとなった。これから益々幅広い場所で取り入れられていくと想像できる。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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