新型コロナウィルス”COVID-19”が全世界で猛威をふるい、感染者のいるエリアはついに五大陸に広がった。
台湾では2月に大阪へ旅行した台湾人が帰国後発症したことで台湾、日本間の渡航に制限がかかるのではと、在日台湾人、在台日本人の間で不安の声があがっている。
現在の台湾の感染者数は合計41人。島内での発生当初は台中から感染者が出たが、今現在は人口の多い台北市に9人、新北市に9人、と徐々に広がっている。
台湾政府の迅速な対応が日本のメディアに取り上げられ、注目が台湾に集まり始めているようだ、そこで今回も台湾の近況をレポートすることにした。
販売時刻が近づくとこのような行列が
マスクは転売や買い占めを防止する為に今現在も引き続き政府が全て管理し、台湾各地の薬局で枚数を制限しての販売体制をとっている。3月5日から大人は1人3枚、子供は1人5枚購入可能。
マスク販売を店頭で告知、スマホアプリでもどこの薬局でいつ販売されているかすぐに分かる仕組みだ。
街を歩くとマスクをしていない人もよく目にする、台湾ではWHOの方針と同じく「マスクは直接的な感染防止にはならない」という方針を打ち出しているようだ。
オフィスビルから昼食に出かける会社員たちの様子を見ると、ほぼ100%マスクをしていない事もある。ただ、マスクをしていない人々の口から出てくるのは「マスクが買えない」という言葉だ。
そんなマスクが買えない市民の間で広まっているのが”口罩套”というマスクカバーだ。
可愛らしい柄のマスクカバーは台湾人女性による手作りの品 画像提供:横山茂仁香
日本でも手作りのマスクが流行っているようだが、台湾での手作りマスクは”マスクカバー”スタイル。通常のマスクにこのカバーをつけ、使用後はカバーを洗い再利用するという方法だ。手作りが得意な台湾人は同僚や友人にプレゼントする人も多く、大変な状況の中でも優しさの輪が広がっているようだ。
(※この方法は台湾政府が推奨しているものではありません。あくまで台湾人の間で流行している方法です。)
一刻も早い収束を願うばかりだ。
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