香港のお土産の定番の一つに「出前一丁」がある。出前一丁というのはもちろん日本の日清食品が販売しているインスタント麺のこと。ただしここ香港ではこの出前一丁が独自に進化をして、今では香港を訪れる人は誰でも知っているほどの定番食・定番土産となっているのである。
香港の人がどれだけこの出前一丁を好きかというと、街中のローカル食堂で食べるインスタント麺を出前一丁の麺に指定するだけで数ドルも値上がりをするのを見ればお分かりにあるはず。
香港のローカル食事の定番の一つにはインスタント麺があげられる。体には多少良くないのかもしれないが、朝食からインスタント麺を食べ、麺の上には目玉焼きやウィンナーやハムを載せる人が多い。
そして、このインスタント麺を出前一丁のブランド麺に変更をすると、だいたいどこでも数ドルの値上げになるのである。それでも売れ行きが良いのだから、出前一丁の香港市民権は偉大である。
また、街中のスーパーへ行くと出前一丁の種類に驚くに違いない。
香港の日清のページを見るだけで、現時点で下記の種類の数だけの麺がある。
クラシックシリーズ(袋麺)・・・ 6種類
とんこつシリーズ(袋麺)・・・4種類 (ちなみに香港でのとんこつラーメン人気も凄いものがある。街中には多くのラーメン屋があるが、その殆どはとんこつスープが主流である)
スパイシーシリーズ(袋麺)・・・ 5種類
韓国シリーズ(袋麺)・・・ 1種類
袋麺のパック(5袋入り)・・・ 4種類
バーヌードル(長細いタイプの麺)・・・ 4種類
カップ麺・・・ 7種類
ノンフライのカップ麺・・・ 2種類
ビックカップ麺・・・ 3種類
ボウルカップ麺・・・ 8種類
マカロニ版出前一丁・・・ 4種類(香港では朝食にマカロニを食べるのも定番)
春雨風出前一丁・・・ 3種類
うどんの出前一丁(新商品)・・・ 3種類
つまり、小さな袋麺1食分だけでも16種類もの味が存在している。(本日時点)
味の入れ替わりなども良く行われるようで、香港へ来るたびにスーパーで新しい味をチェックする人も多いという。
スーパーで購入した袋麺、海鮮味
スーパーで購入した袋麺、チキンフレーバー
スーパーで購入した袋麺、XO醤海鮮味
スーパーで購入した袋麺、スパイシービーフ味
この出前一丁シリーズのキャラクターも人気で、街には正規・非正規をあわせて色々な商品を見かけることができる。
香港にきたらぜひご自身で出前一丁の人気を確かめていただきたい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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