普段は国際都市としてビジネスや金融のイメージばかりが先行する香港であるが、実は多くのスポーツの舞台になっている。アジアベストハイキングコースに選ばれたドラゴンズバックをはじめとする自然豊かなハイキングコースを楽しむことができたり、秋になると自転車で街を疾走するサイクロソンレースなども行われる。
そして香港返還の年1997年より開始された香港マラソンは香港を代表するビック・イベントの一つとして知られている。
スタート前の様子
2019年の香港マラソンは去る2月17日(日)に行われたばかり。参加者約74,000人、ランナーの参加国も約90ヶ国といわれており、まさに香港をあげての国際イベントである。
種目はフルマラソン、ハーフマラソン、10キロレース、そして車椅子走者によるレースに分かれている。
日本パスポート保持者専用の事務局もあり、日本からも毎年多くのランナーが参加をする人気の国際マラソンである。
香港の街並みの中を駆ける
コースは選択したレースによって異なるが、2019年のフルマラソンでいえば九龍半島の代表繁華街であるネイザンロードを出発して香港らしい街並みを通りぬけた後はニューテリトリー方面へ向かう。陸橋などを走りぬけた後は、九龍半島と香港島を繋ぐ 普段は人が歩くことができない海底トンネルを走り抜ける。そして香港島に入りゴール近くなると、香港島でしか走らない2階建てトラムなどと併走し、最後にビクトリア公園でゴールをする。
ランナーが目にする景観的に言えば、様々な香港の顔を見ながら走ることができる変化に富んだルートに違いない。
2階建てバスからも応援可能!
当日は早朝からレースが終わる時間まで、香港の多くの箇所で交通規制が行われる。普段は車や2階建てバス、トラムや人々の喧騒でいっぱいの香港の違う側面を見られる日とあって、沿道で応援をする人々にとっても新鮮な景色に違いない。
また、マラソン前日はゴール地点となっているビクトリア公園でマラソンカーニバルも開催されて賑わいを見せる。
2020年の香港マラソンは2月9日。ランナーとして走っても 沿道で応援をしても、普段と違う香港を見ることができるこのイベントに参加をしてみてはどうだろうか。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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