2月24日は、旧暦の2月2日にあたる。この日は、「龍抬頭(ロン・タイ・トウ)」と言って、髪を切るのにとても縁起が良い日とされ、この日に髪を切る人が多い。
「龍抬頭」は、その字の通り、「龍が頭(こうべ)をもたげる日」で、民間では、「剃龍頭(ティ・ロン・トゥ)」という、自分の髪の毛を龍に見立てて、幸せを願って髪を切る風習がある。
日本で、「夜に爪を切ると縁起が悪い」というような昔からの言い伝えがあるが、中国でも同様に、さまざまな言い伝えがあり、その一つに「旧正月期間中に髪を切ると縁起が悪い」というのがある。旧正月は、旧暦2月2日までなので、この日を待って、髪を切る人が多い。
毎年、この日のヘアサロンは予約でいっぱいになり、店によって行列もできる。ヘアサロンにとって一年で一番のかきいれどきとも言える。
ただ、今年は、こうした風物詩も見られるところが少ないだろう。新型ウイルスの影響でほとんどのヘアサロンが休業や時短営業しているからだ。
外出自粛が続くなか、一年の幸せを願い、縁起をかついで自宅で髪を切る、いわゆる「セルフカット」をする人も多かったようだ。神頼みならぬ、髪頼み?!新型ウイルスの早期終息を願う。
ちなみに、ヘアカットは「剪(ジィエン)」といい、「洗・剪・吹(シィ・ジィエン・チュイ)」は、「シャンプー・カット・ブロー」のこと。
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