今年は、新型コロナウイルスの影響で、例年とは少し違う、3月8日の「婦女節(国際女性デー)」を迎える上海。日々の新たな感染者数が減少してきたが、市内では、依然として感染拡大防止の厳しい規制や管理が続いている。
ここ数年、この日は、「女神節(女神デー)」とか、「女王節(女王デー)」と呼ばれ、圧倒的な消費力を持つ女性たちを対象とした商戦イベントの日として、たいていは2月下旬より販促キャンペーンが始まる。
ひとけのないショッピングモール(上海人民広場駅周辺/3月3日撮影)
例年だと、法定休日制度で半休となる働く女性たちを中心に、各地で様々な記念式典などのイベントも行われ、民間でも企業主催で女性に人気のDIYワークショップが企画されたり、ショッピングモールなどで女性関連商品のセールなどが行われたりする。
大人女子会を開き、オシャレして食事する女性たちも多い。もちろん、女性に贈るプレゼントの定番?である“花”を扱うフラワーショップも大盛況になる、例年であれば、だ。
今年は、オンライン商戦がメイン!の女性デー
今年は、2月14日のバレンタインデーが外出自粛期間中だったので、当然、バレンタイン商戦は不発に終わり、まったく盛り上がらなかったのは仕方ない事情とはいえ、フラワーショップをはじめ、関連ショップやレストランは、年数回の大きな稼ぎ時に水を差され、大きな打撃だったはず。残念ながら、今回の3月8日も同じ状況になりそうだ。
まだまだ続く外出自粛(3月3日撮影)
新型ウイルスのピークと言われた2月下旬を経て、少しずつ街の機能も動き出した感があるが、それでも、通常モードにはほど遠い。3月いっぱいは在宅勤務を実施する企業も多く、不要不急の外出自粛を促す行政指導もまだまだ続く。店内で食事がとれるレストランも少なく、フードデリバリーが主体だ。
デリバリーも人手不足がつづく?!
そうした中で迎える3月8日。イベントはなくてもせめてプレゼント消費はと、店舗側もオンラインショッピングセールを強化したり、フラワー・デリバリーサービスなど「非接触消費」方法を駆使したりして、消費者の購買意欲を高めている。
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