この数年間 香港で流行っているのがお手軽なティースタンド。若者が多い街を歩けば、多いエリアだと数メートルおきにティースタンドに出会う事もある程だ。
ティースタンドと言えば、タピオカミルクティーなどを売っている主にテイクアウト専門の店のことである。これほどティースタンドが香港で普及したのは、2つの理由が考えられる。まずは暑い香港で人気の飲み物が手軽に買え、街歩きのお供にぴったりだという購入者向けの理由。
もう1つは、店舗のレンタル代金が高騰中の香港で、ティースタンドであれば狭い面積の店舗を借りるだけで運営ができる、という経営者向けの理由があるからではないかと推測をしている。こうして現在の香港の状況にピタリと当てはまったティースタンドはどんどん店舗が増え続けており、それと共に様々な店が増えてきている。
台湾系列の茶湯會
この1年ほどは、黒糖を利用したバブルティーが特に人気
黒糖の濃厚な甘さが病みつきになるようだ。
こちらも台湾からきたSharetea
現在、Shareteaは香港や日本など、世界に店を展開している人気店の一つ。
こちらも台湾から来た貢茶
このように街中に溢れるティースタンドだが、その多くは台湾発祥の店が多い。そんな中でオープン以来特に女性客からの人気を得ているのが「フラミンゴブルーム」。2017年、中環のスタンレーストリートにオープンして以来、中環のIFCなどに店舗を増やしてきている。そして、どのショップも客足が途絶えることはない。
この店の人気の秘密は、何といっても女子ウケ抜群の可愛い店内やピンクのフラミンゴのモチーフではないだろうか。店内へ一歩入ると、ピンクのフラミンゴやトロピカル感いっぱいの雰囲気が迎えてくれる。
こちらは中環スタンレー店の店内
ちょっとしたカフェのようになっているが、それ程店が大きくないために持ち帰りの客も多い。
小さなフラミンゴは浮き輪になっていて、この浮き輪の穴にドリンクを置くことができる。まさに、フォトジェニックなドリンクとはこの事である。
そしてお店の人気が続いているもう1つの理由は、女子に嬉しいヘルシー系ドリンクのラインナップだと思われる。香港のティーハウスなどからインスピレーションを得たというドリンクは、香港らしい中国茶と南国のフルーツを上手にブレンドしているものが多い。
これは烏龍茶をベースに、色々なカットフルーツを入れたもの
上記のティーは、お茶のほのかな甘味とフルーツが絶妙なバランスで味わえる。
お茶は烏龍茶だけではなくジャスミンや雲南ブラックなどがベースになっており、またお茶にあわせているフルーツもマンゴー、グレープフルーツ、オレンジ、檸檬など様々である。
また自分流にタピオカやミルクを入れたり、フラミンゴの浮き輪をデコレーションで追加したりと色々な組み合わせができる。飽きることのないセレクションや季節ごとのメニューも、客足が途絶えない理由のひとつになるのではないだろうか。
ヘルシーで身体に良さそうなもの、そして可愛いビジュアルとくれば女子的は黙っていられないもの。
まだまだフラミンゴブルームの人気、そして香港でのティースタンドブームは続きそうである。
(写真/文 香港コーディネーター 矢島園子)
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「香港フラミンゴブルーム」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。