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2021.11.04
栽培日数が120日が60日に!水稲の人工栽培プラント技術

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■研究開発が進む植物プラント技術

屋内で日光を用いることなく、LEDライトによる人工光を使って植物を育てる植物プラントの研究が進んでいる。この技術は野菜の分野にも応用されており、代表的なものはレタスやサラダ菜などの葉物野菜だ。現時点では市場にはほとんど出回らず、一部のレストランで提供されるといった利用法に限定されているが、この10年で生産コストは大きく低減しており、将来的には通常の野菜同様にスーパーに並ぶ日もやってくるかも知れない。

 

■水稲のプラント栽培は「未開の地」だったが…

一方で、植物プラントによる水稲栽培はレタスなどの葉物栽培に比べると開発が始まったばかりの段階にあるという。そんな中、中国農業科学院都市農業研究所の植物プラントイノベーションチームが中国水稲研究所のグループと実施している水稲の植物プラント研究で大きなブレイクスルーがあったという。通常の田んぼで生育に120日かかるイネが、半分のたった60日で収穫できる水稲栽培プラントの開発に成功したというのだ。

 

■お米が急速に栽培できる秘訣は?

通常の半分の期間でイネが栽培できる秘密について、研究チームのリーダーである楊其長氏は「水稲の生育期間中における各セクションを精密に制御し、人工的な環境で浸種、発芽促進を行い、LED光を精確に照射することで苗の生育を促して、定植後には各生育段階に合わせて環境や栄養供給の最適化を行うことで光合成の効率を大幅に上昇させ、早期の開花と結実を促す事ができる」と語る。

 

つまり、自然の栽培では気候や太陽のリズムに合わせてイネが生育するのに対し、研究グループによる植物プラントでは常にイネの成長に快適な環境を保ち続けることができるため、よりスピーディーに生育することができるというわけだ。そして、最も効率的な栽培環境を作るためには様々な制御システムが欠かせない。LEDライトの調整システムに始まり、温度と湿度、二酸化炭素の量に至るまで精密な制御が機械的にできる技術があるからこそ、わずか60日でたわわに実った稲穂を刈り取る事ができるのである。

 

■実用化は先の話だが…

楊氏は水稲栽培に植物プラントの技術を導入しようとしたきっかけについて「伝統的な栽培が受ける地域的、季節的、気候的な要素の制約を打ち破り、1年に6世代以上の栽培を実現するため、そして将来的な食糧の安全供給の手段を確保するため」と語る。ただ、設備のコストの高さ、消費エネルギーの多さ、大規模な栽培をするための技術といった点に課題が残っている上、水稲自体の作物としての価値が相対的に低いため、すぐに普及するということは難しいとのことだ。

 

初夏に田植えをして、夏にはカエルの大合唱が響き、秋には稲穂が黄金色の頭を垂れる田んぼの風景がプラント栽培の普及によって消えていく……といった時代が来るのはまだまだ遠い未来の話のようだが、天候に左右されず食糧を安定的に確保するという点で、水稲のプラント栽培研究開発のさらなる進展に注目したい。

 

(出典:https://www.sohu.com/a/485355566_114988

 

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