一気に冷え込みが進んだ台湾、街は薄手のコートや長袖を着て歩く人が殆どだ。コロナ感染に関するニュースもピーク時よりは少なくなり、経済復興に向けての課題や2打めのワクチン接種に関するニュースでもちきりとなった。
そんな中、今週最も世間を騒がせたのが台北では30年ぶりとも言われている宜蘭を震源地とする地震のニュースだ。日本ではあまり知られていなかったようだが、M6.5というかなり大きめの地震が発生した。台北は震度4であったが、非常に強い揺れを感じ、「921大地震を彷彿とさせた」と人々を震撼させたのであった。今後一週間以内に大きめの余震が起きる可能性も指摘されているので気をつけたいところだ。
今回お届けするのは多くの日本人観光客で賑わっていた迪化街にある市場「永樂布業商場(ヨンラーブーイエシャンチャン)」の現在の様子、コロナ蔓延後にどのような変化があったかレポートしよう。
数々の布製品を扱う市場、食堂なども併設している人気のスポットだ
趣味用、業務用と扱う商品も様々、種類の多さが特徴だ
コロナ前には日本をはじめとする各国の観光客で賑わっていたが、やはり以前よりかなり寂しい印象だ。
今回日本人にも人気の台湾原住民に関する布を扱う人気店「布飾界(ブーシージエ)」の老闆が現在の状況を教えてくれた。
市場の奥の方にある人気店、数々の日本人が訪れていた
原住民柄のカラフルな布や可愛らしいテープなどを扱う
やはり布飾界もコロナでかなりの打撃を受けているようで、閉店を考えた時もあったとか。
そんな時に布のプロフェッショナルである老闆が考え出した通気性のいいマスクを作り販売したところ大当たり、閉店を免れたのだとか。
閉店のピンチを救ったマスクは通気性がよく人気商品となった
現在は教会からのテーブルクロスのオーダーを受け制作しているところだ
コロナにより永楽市場の多くの店舗が打撃を受けてきたが、ステイホームにより手芸を始める人も多かったようで、ピンチを救われた店もあったようだ。
笑顔が素敵な陳さん(左)と張さん(右)
フレンドリーで親切な2人は日本人から非常に評判が良く人気のようだ。
また市場の3階には購入した布で実際に商品を制作してくれる工房が並ぶ
女性用の衣服からリネンなど幅広く制作を受け持つ工房も
熟練の職人がいるのも市場ならでは
復興に向けてまた踏み出した永樂市場、あとは海外からの観光客を待つばかりだ。
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