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2022.05.23
感染者が6万人を超えた台湾の現在をレポート

台湾の感染爆発が止まらない。この一週間は6日続けて感染者が6万人を超えた。台北、新北、桃園の3都市が1万人超え、人口の多い新北に関しては2万人を超える日もあった。

感染者が増え続けてはいるが、無症状、軽症者が9割以上ということで、政府は「新台湾モデル」と名付けた重症、死亡者を極力減らす中、日常生活を続けて経済を回して行こうという方針をやめていない。

 

とはいえ今週の死亡者は40人を超える日も出ており、市民からは「緩和を急ぎ過ぎているのではないか?」という声も聞こえている。

 

イギリスのメディアからは「夏前に台湾の死亡率は今までにない程に増え、悲惨な状況が起きるだろう。」と書かれており、アメリカの疾病予防管理センターからも最も危険度の高い「レベル3」に指定されてしまった。しかしながら政府はこのままウィズコロナに向けた準備を着々と進め続けている。(台湾政府はウィズコロナではなく、「ウィズコロナに向けて進んでいる段階」と主張している。あくまで「新台湾モデル」を貫きたいようだ。)

 

大型スーパーのフードコートの様子

 

今までの感染蔓延時には即座にレストランでの店内飲食が禁止されていたが、今回のオミクロン は重症化しにくく、経営難が続く飲食店を守る為にも、通常通り店内での飲食が可能である。 しかしながら6万もの感染者が出ている現在、自主的に店内飲食を控える人も多い。店内飲食を取りやめテイクアウトだけで経営を続ける店も増えてきている。

多くの店舗経営者が「店内飲食禁止にはなっていないが、今回の感染爆発で客が来なくなった。」と嘆いている。

 

マスクを買いだめする人が非常に増えている

 

アルコールや「抗菌」と名のつく商品が売り上げを伸ばしている

 

オミクロン の感染が広まることで、風邪薬や解熱剤、痛み止めが感染者の多いエリアで購入困難になることも。

 

痛み止め、解熱剤の棚はほぼ空に

 

医療崩壊を案じた台北市長が記者会見にて「軽症者は普拿疼(プーナートン)でも飲んで家で休んでいてほしい。」という発言をした為に、台北じゅうのドラッグストアから普拿疼という解熱鎮痛剤がなくなっている。中央政府は「具体的な商品名を言うべきではない。」と苦言を呈したが、台北では手に入らずに中部や南部にいる親戚に購入してもらい送ってもらう人もいるほど。他メーカーの解熱鎮痛剤の売れ行きも非常に伸びているようだ。

 

政府は5月後半が感染のピークと注意喚起を出している。1日も早く穏やかな日が戻ることを願ってやまない。

 

 

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