5月15日MTR東鉄線の延長部分が開通した。今まで東鉄線は、これまでお隣中国と隣接する羅湖駅と紅ハム駅までの区間を結ぶ路線であった。本日この東鉄線の延長として開通したのが、紅ハム駅からビクトリアハーバーを跨いだ金鐘駅までを結ぶ区間となる。
地元情報紙によるとこの区間の延長工事は2012年に始まったとのこと。約10年もの歳月をかけて開通した延長区間により、上水から香港島の金鐘までの海超えの移動が格段に快適に生まれかわった。
またビクトリアハーバーを超える為の手段が増える事により、いままで混雑していたクロスハーバーのバス(ビクトリアハーバーの下を通り抜けるトンネルを走るバス)や、MTR荃湾線などの混雑緩和が期待されている。
沙田線開通前の路線図、上下を横断するブルーのラインが東鉄線
5月15日以降の路線図、ブルーのラインが海を越えて金鐘まで行っている
今回の延長路線開通に伴い、紅ハム駅から金鐘駅の間には、「會展駅(Exhibition Centre Station)」が新しく設置された。これは香港返還式典や、世界規模の大型コンベンションやコンサートの開催地として知られる、香港エキジビション&コンベンションセンターに隣接した新駅となる。
これにより湾仔の外れとなる海沿いに位置していたエキジビションセンターへのアクセスが良くなる。またお隣中国から香港島への移動もかなり良くなる為に、コロナ後は益々行き来が盛んになるのではないだろうか。
そして今回東鉄線の始発/最終駅となった「金鐘駅」は、今回の東鉄線だけはなくすでに濃紺の港島線・赤い荃湾線・緑の南港島線が乗り入れている。本日からは4つの路線が交差する香港随一のターミナル駅となった。
2021年にはMTR最長線となる屯馬線が開通したばかり。香港はこの数年急速な勢いで、更に快適で便利な都市に変化を遂げている。
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