日本でもっともっと普及してほしいと思うのが、モバイルの「シェアバッテリー」。
充電切れを防ぐ便利なシェア・ツール
上海ではショッピングモール内をはじめ、ドリンクスタンドなどを含めた飲食店、コンビニエンスストアやオフィスビル内などいたるところに、シェアバッテリー・ステーションが設置されていて、手軽に利用できる。
様々なシェアバッテリー・ブランドが登場
モバイル決済が主流になりつつある上海で、一番怖いのがスマートフォンの充電切れ。特に、若者は現金やお財布を持たずに、食事や買い物の支払いから交通機関での移動…と全てをスマートフォン一つでこなしているため、スマートフォンの充電がきれると、何もできなくなるのだから、かなり深刻な問題だ。
もちろん、自分で充電器を持てば良いだけなのだが、こうした充電切れを解消し、使いたいときに使える!という便利さを実現するのが、中国語で、「共享充電宝(ゴォン・シャァン・チョォン・ディエン・バオ)と言う「シェアバッテリー」だ。
外出していて、スマートフォンの電池残量が少なくなったと気づいたら、周りを見渡してみると、たいてい、シェアバッテリー・ステーションを発見することができる。
よく見かけるのが「怪獣充電(ENERGY MONSTER)」や「街電(JIEDIAN)」など。
使い方もいたって簡単!QRコードを読み取り、アリペイ(支付宝)やウィーチャットペイ(微信支付)とヒモづけるだけで簡単に利用できる。アリペイの芝麻(ゴマ)信用が一定に達していれば、デポジットが不要だったりする。
1時間の利用でだいたい1元〜2元(約16〜32円)。高速充電なので、短時間で充電でき、いつ使うのか分からないバッテリーを持ち歩くよりも便利だ。
それに使い勝手も抜群によい。借りた場所で返却する必要がなく、シェアバッテリーが同じ会社のサービスであれば、別の場所でも返すことができる。例えば、会社付近で借り、自宅近くで返すことも可能だ。同じ会社のシェアバッテリー・ステーションがどこにあるかは、簡単に検索できる。
ところで、こうしたバッテリーのシェアサービスが出てきたときから、データのセキュリティなどを懸念する声もあがっているが、一方、現地では、そのリスクを考えているとモバイル決済すら利用できなくなるとわりきっている人も多い。
最近では、フードデリバリーなどでもよく耳にし、生活総合サービスを展開している「美団点評(Meituan Dianping)」がシェアバッテリー市場に参戦。これからますますシェアバッテリー市場が激戦となることが予想できる。
ちなみに、2019年12月12日の搜狐網によると、シェアバッテリーのユーザー数が、2020年には4.08億人に達すると予測されている。
参考:搜狐網 https://www.sohu.com/a/359979646_120326443
怪獣充電 https://www.enmonster.com/about.html
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