上海では、新たな感染者数が減少し、企業活動も在宅勤務中心だが少しずつ再開、感染抑制ができてきたとも言われるが、未だ1月下旬に発動された感染症に対する最大限の警戒を示す「重大突発公共衛生事件一級(重大かつ突発的な公共衛生事件一級)」対応が解除されておらず、厳格な管理や規制は今なお続いている。
上海地下鉄構内でもマスク着用や検温を徹底!
これまで、オフィスビルやショッピングモールはもとより、居住区に入るときに検温、情報登録が義務化され、実施されていたが、今回はさらに、「健康コード」というQRコードが登場した。地方から上海にもどってくる人も増えてくる中で、感染拡大を防ぐ新たな対応策として打ち出された管理システムで、ここでもQRコードが大活躍!
さすが、「QRコード大国」と呼ばれるだけある。
この健康コードは「随申碼(スイ・シェン・マァ)」と言い、「赤・黄・緑」の3色で個人の健康状態が示される。デジタルの健康証明書になる。
健康コードというQRコードで個人管理スタート!
病院、小区(居住区のコミュニティ)、オフィスビルやショッピングモールなどの施設エリアへ入るときなどに、このQRコードの色を見せて使う。健康コードが緑色であれば検温や登録だけで入場OK。黄色や赤色の場合は、公共施設への入場が制限され、別途、隔離などの対応があると説明されている。
健康コードが緑色だと、入場時に通常の検温だけでパスできる
コードの色を見るだけで、その人の健康状態が分かり、「非接触」で健康チェックができるため、行政もこの健康コードを利用することを推奨している。このコードにアクセスするたびに健康情報が更新され、リアルタイムでの健康チェックができる。
この健康コードを入手するには、ウィーチャット(微信)などのミニプログラムにアクセスし、登録することが必要。ちなみに、現在、外国籍の人が入手する場合は、アリペイ(支付宝)APPから登録が可能(2020年3月11日現在)。
10秒とかからず簡単登録できる健康コード!
そのほか、感染ルートを特定したり、濃厚接触者をいち早く連絡したりできるように、地下鉄乗車時で、車輛ごとに乗車登録をすることも推奨されている。ウィーチャット又はアリペイなどで、地下鉄各車両に貼られたQRコードをスキャンし、出てきた画面に自分の携帯番号を入力して登録。
感染拡大防止の対策を強化する地下鉄入口
路線を乗り換え或いは車輛を変えるごとに同じ動作を繰り返し、登録する。感染者が出たときに、同じ車輛で、同じ時間帯に利用した人たちに連絡ができるという仕組み。
上海地下鉄・車両ごとにQRコードが貼られている
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「上海は健康コードでチェック強化」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。