これまで、中国のネットショッピングデーと聞くと、「独身の日(シングルデー)」または「ダブルイレブン(W11)」とよばれる11月11日を思い浮かべる人が多いが、ここ数年、このネットショッピングデーを代表する「ダブルイレブン」をジワジワと追い上げてきた、第2のネットショッピングデーとよばれる大きなイベント日がある。
それが、6月18日の「618ショッピングデー」だ。ダブルイレブンが下期の祭典であるなら、618はさながら上期のショッピングを総決算する大規模イベントだと言える。
各ECサイトでも「618商戦」がアツい!
もともと618ショッピングデーは、京東商城(JD.com)が始めたセール。6月18日という日は、京東商城を運営する京東集団(京東グループ)の設立記念日である1998年6月18日を記念した日付だという。
地下鉄構内の京東「618セール」の広告(上海)
今では、この618ショッピングデーに京東商城以外にも、他社ECサイト、例えば天猫(T-mall)、小紅書(RED)、蘇寧(SUNING)なども参戦する「618商戦」になった。
そのうえ、オンラインだけではなく、実店舗においても「618セール」を実施するなど、まさに一大ショッピングモールにまで発展。これまでは、年に一回、ダブルイレブンの時にまとめ買いをしていたのも、半期に一度、大きなセールが開催されるのは、購入時期が分散でき、消費者にとってはありがたいセールになっている。
蘇寧グループのスーパーでも「618セール」(上海)
もちろん、店舗からすれば、618で購入した商品をダブルイレブン(11月11日)でリピート買いする、という“仕組みづくり”も商戦のねらいだ。
オンラインだけではなく実店舗でも「618」(上海)
ところで、中国ではこうしたショッピングデーが想像以上に多い。今回の6月18日以外、11月11日のほかには、5月5日(55ショッピングデー)、5月18日(518セール)、5月20日(520ネットバレンタインデー)、旧暦7月7日(七夕節セール)、12月12日(W12/ダブルトエルブ)、3月8日(女神デー、女王デー)などなど。これに、定番の子供の日、父の日、母の日、バレンタインデー、クリスマスや年末年始などを加えてみると、毎月何かしらのイベントがあり、気がつけばまさに年中、ショッピングモードなのである。
毎月のショッピングが習慣化する、“嬉しい悲鳴をあげる!?”環境が整っている。
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