少し前までは日本製品をはじめとする外国製品を信奉し、国産品が往々にして敬遠される傾向が明らかに見られた中国だが、ここに来てかつてない規模の「国産ブーム」が起きている。家電製品、通信機器、自動車、デジタル製品、アパレル、化粧品などの消費財だけでなく、映像作品、文学などの文化コンテンツでも国産志向が高まっているのだ。
「国産ブーム」の高まりに伴って今後さらに進化、発展が期待されているのが物流業界だ。人工知能(AI)やビッグデータ、そして5G高速通信を駆使した「スマート物流」の実現に向けた取り組みが日々進んでおり、倉庫の仕分け、ピックアップ、運搬から顧客への配達に至るまで、様々なセクションでの自動化、無人化が試みられている。
上海のロボット企業・木蟻ロボット(Mooe Robot)も物流革命を支えるハイテク企業の一つだ。「もう人類は運搬を担わない」を合言葉に無人のフォークリフト開発に取り組み、特に近年爆発的にニーズが高まった宅配便、倉庫管理の顧客向けに効率的な無人フォークリフトを用いたソリューションプランを提供している。
同社が開発した無人フォークリフトMooe-F1 Proは、レーザーレーダー、デプスカメラ、慣性ナビゲーションシステム、赤外線センサー、衝突検知センサーなどを搭載し、単体で自らの位置を把握して、自動でパレットを取るといった作業をスピーディーに行えるほか、人との共同作業、サーバーを介した複数機器との協調的な作業、タブレット端末による操作、倉庫管理システムと組み合わせた作業などをこなすことができるという。まさに、スマートかつスピーディーな物流を支える「縁の下の力持ち」的存在だ。
現状では、ネット上で注文をしてから商品を受け取るまで多くの人の手を介するのが常識だ。中国では近い将来、全く人の手を介することなく発注から配達まで全てのプロセスが完了する時代が、世界に先駆けてやってくるかもしれない。
(出典:https://t.cj.sina.com.cn/articles/view/6452262698/18095b72a00100z06l)
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