義足の69歳がエベレスト登頂成功! 26歳で両足を失い、43年の歳月を経てついに念願のチョモランマ(チベット語名)峰登頂を果たした夏伯渝さん。
2018年騰訊網(6月4日)、北京日報(6月19日)などにその偉業を讃える記事がアップされた。
1949年重慶生まれ。6歳で両親と青海省に来た。夏さんは小さい頃からスポーツ少年だった。工場で働いていた25歳の時、身体検査に合格、国の登山隊に抜擢された。
首都北京での厳しい訓練を経て、1975年、国の「突撃」チームとしてエベレストに挑戦。登山隊は8600メートルの高度でひどい悪天候に見舞われ、撤収途中一人のチベット族隊員のリュックサックが氷の深淵に落ちてしまった。
夜、シュラフがなくて震えている彼に気づき、夏さんは自分のシュラフを差し出した。「俺は“火の神”男だ、大丈夫だよ」
だが次の日夏さんの両足は腫れ上がり色が変わっていた。夏さんは北京で両足切断を余儀なくされた。後続の中国登山隊が登頂に成功し、中国初のエベレスト登頂成功が世界に認められたニュースが流れていた。
夏さんは負けなかった。
訪中したドイツの専門家から義足でも普通に道を歩け、登山もできるようになると聞き、夏さんの努力が始まった。
3年後、夏さんは、義足をつけて歩ける自分を発見。夏さんは身体障害者のアスリートとして活躍し、ロッククライミングの身障者世界大会で金メダルも獲得した。
そして、両足を失った第1回目から39年を経た2014年、夏さんは2度目の挑戦のためネパールのキャンプに来ていた。だが、雪崩で16名のシェルパが亡くなるという山岳事故が起き、その年の登山は禁じられる。2015年再びネパールに赴いた際は大地震が発生、その年登山する人はいなかった。
2016年4月、67歳の夏さんは、頂上まで高度差94メートルの地点にまで来た。頂上が見えたと思った瞬間、暴風と雪に視線を遮られた。登りたい! だが、後ろで若いシェルパたちが「Dangerous! Dangerous!(危険)」と叫んでいた。
夏さんは引き返すことを選んだ。
5月14日北京時間10時41分、夏さんはついに登頂を果たした。夢にまで見た頂上。夏さんは疲れと緊張の中で、幾つものいただきが雲海の中に出ているのを見た。「山々が小さい!」そこは本当に一番高い、それ以上の高さのないところだった。
夏さんを支え続けてくれた家族たち。夏さんは「登平」と名付けた息子に登山を継がせようとは思っていない。今後もいろいろチャレンジしたいけど、家族で楽しめるアクティビティーがいいね、と夏さんは奥さんの馬怡さんを見ながら笑った。
(情報元:https://new.qq.com/omn/20180604/20180604A1XO2R.html#p=1
http://bjrb.bjd.com.cn/html/2018-06/19/content_257794.htm)
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