上海でも数少ない、「焼酎」をテーマとしたバーがある。それが、常時、焼酎を200種ほど用意している「酒友(さかとも)・焼酎Bar」だ。2021年の春節、コロナ禍を乗り越えて、上海在住の日本人が多く集う古北エリアにオープンした。
上海でも珍しい焼酎Barの「酒友」
もともとは、日本人オーナーが別のエリアで経営していたが、日本人オーナーの本帰国にともないBarを引き継いだのが、“小春さん”(30代)だ。お酒は苦手で、飲食店の経営経験もなく、不安いっぱいでオープンしたと当時を振りかえる。
一人でも気軽にふらりと立ち寄れる居心地の良い空間(上海)
なぜ焼酎Barなのか?「常連客も多く残っていた。コロナ禍で日本に一時帰国できない日本人の心のよりどころになれば」という思いが強く、お店を引き継いだという。そのため、再オープン時には、日本人が多く集う古北エリアにお店をかまえた。
Barのオーナー・小春さん(左端)とスタッフ(上海)
常連客からは、「小春ちゃん」と親しみをこめて呼ばれる小春さんは、大きめの眼鏡フレームがよく似合う、笑顔がトレードマークの新米オーナー!焼酎の種類はおろか、お酒について全く知識がなかった小春さんは、Bar経営を始めてから、必要な知識を勉強し始めた。「先生はお客様。いろいろ親切に教えてくれる」と小春さんは嬉しそうに語る。
200種類ほどそろえる焼酎を目当てに訪れる中国人客も多い(上海)
小春さんを支える常連客の存在も大きい。自分が飲みたいお酒を時にはカウンターに入って作り方や飲み方をアドバイスする。酒友・焼酎Barに来店するお客は、良い意味で「自由」だ。そのような気兼ねない雰囲気で、肩肘はらずに、リラックスできるのが「酒友」だ。
座席数はソファ席も含め40席ほどで、小春さんと二人のスタッフで切り盛りしている。週末は満席になる盛況ぶりでお客様の6割が日本人客。日本語ができるスタッフもいる。
Bar名物の「たこ焼き」は大阪仕込み!(上海)
ところで、この酒友・焼酎Barには焼酎以外に名物と言われるのが“たこ焼き”で、大阪出身の前オーナー直伝の味と作り方を譲り受けた。注文が入ってから作るたこ焼きは、「外カリカリ、中ふんわり」でお客にも大好評だ。
フードデリバリーでシメのラーメンを注文する客も多い(上海)
さらに、中国ならではの「フードデリバリーOK」という寛容さ⁉︎「好きなお店で、好きなお酒を飲んで、好きなものを食べてほしいから」、小春さんの気持ちだ。Barのお客は、お酒を飲んだ後のラーメンをデリバリー注文したり、近くのコンビニエンスストアで食べ物を買ってきて持ち込んだりする。食べ物持ち込みOKというゆるさもまるで我が家にいるかのようにくつろいだ気分になれる。
癒し系でいえば、看板犬の存在も見逃せない。スタッフが飼っている保護犬・トイプードルの可愛さにお客もメロメロだ。タイミング良ければ、知る人ぞ知る隠れキャラの「大ママ」に遭遇するかもしれない。
”萌えキュン”なBarの看板犬にお客もメロメロ!(上海)
上海を訪れる観光客も気軽に酒友・焼酎Barを訪れることで、地元ならではのディープな?情報がゲットできる。
酒友・焼酎Bar:上海市長寧区水城南路71号
最寄り駅は地下鉄10号線「水城路」駅、15号線「紅宝石路」駅。
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