上海を中心として、“阿波踊り”文化を中国で紹介する活動を続けている徳島県上海事務所に勤務する“名踊り手”の渋谷俊さん(副所長)率いる「上海連(グループ)」のメンバー4名が、6月2日に、上海理工大学国際交流処日本文化交流センターを訪れ、同大学生を対象とした「阿波踊りのワークショップ」を開催した。
渋谷さんの説明を熱心に聞く学生(上海)
日本の代表的な踊りの一つであり、三大盆踊りにも数えられる阿波踊りには、400年以上の歴史がある。毎年夏に徳島市で開催される「阿波おどり」は、国内外から大勢の観光客が見物に訪れるほどの人気を誇る。
お手本を見せる「上海連」のメンバー(上海)
ただ、残念ながら、ワークショップに参加した学生のほとんどが、今回初めて「徳島県」に触れる。徳島県をはじめ四国地方は、学生たちにもまだなじみの薄い地域なので、阿波踊り体験の前に、まずは徳島県を紹介する時間をつくった。
渋谷さんは、四国各地の風景を中国でも人気のジブリ映画の舞台にあわせて紹介し、親しみやすい話題でひきつけた後、徳島県の観光スポットや文化を自身の体験をまじえながらユーモラスに紹介した。学生たちは、とくにアクティビティやご当地グルメへの関心が高く、徳島県観光を紹介するパンフレットに熱心に見入っていた。
「女踊り」の練習はスムーズにすすむ(上海)
そしていよいよ体験の時間。当初は「難しそうで踊れない」、「踊りは得意ではない」と緊張していた学生たちも渋谷さんの気さくな人柄とユニークな話術ですっかりリラックス。体育館での練習は笑いの絶えない中でスタートした。
阿波踊りには、「男踊り」と「女踊り」があるとの説明を受けた後、それぞれのグループに分かれ、足の運び、手の振りなど一つ一つ丁寧に練習を繰り返した。踊りを指導する「上海連」メンバーの熱心な指導で、時間を忘れる練習ぶり。
「男踊り」は難易度が高いのかも?(上海)
「男踊り」に果敢に挑戦した女子学生は、腰をおとしながら踊り進む姿勢に一苦労。「女踊り」の練習はスムーズに進んだが、「男踊り」は悪戦苦闘。お手本通りの姿勢なのに、参加した学生が「まるで泥棒みたい」と自虐ネタで笑いをとり、見学していた学生からも笑いが起きるなど、終始和やかな雰囲気の中、いよいよ最後の仕上げ。
短時間だったが、きれいにそろってみんな大満足!(上海)
軽快な音楽のもと、「男踊り」と「女踊り」を合わせて踊り、独特の掛け声『ヤットサー』が体育館に響き渡ると、見物客からも大きな歓声と拍手があがった。約50分の体験を終えた学生は汗びっしょりだったが、「やりきった」という達成感が表情にあらわれていた。
阿波踊りワークショップ、大成功!(上海)
ワークショップ後も熱気がさめない学生たちに囲まれた渋谷さん。「一人でも多くの学生が阿波踊りに興味をもち、一緒に踊ってくれたら嬉しい」と顔をほころばせた。
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