中国でも人気が高い日本の生活雑貨チェーン・無印良品と、現地企業がコラボレーションした「MUJIマンション」がこのほど上海にお目見えした。
■無印良品とホテルグループがコラボした賃貸マンション
このマンションは「宝龍公寓Designed by MUJI」という名称で、中国の宝龍ホテルグループと無印良品がタッグを組んで生まれたプロジェクトだ。宝龍がマンションの管理を担当し、無印が内装や家具のデザインを引き受けている。
立地条件は最高で、上海地下鉄3号線宝楊路駅に対面する巨大モール・宝山宝龍広場にある。1階と2階は無印良品のコンビニエンスストアが入り、日用品の他にパンやコーヒーといった軽食も販売されている。2階には家具やアパレルなどの売り場とともに、フィットネス、無料公共スペース、コインランドリーなどが入っており、建物内で日常生活が完成してしまうほどの充実ぶりだ。
建物の3階から上が居住エリアになっており、9、10階の従業員宿舎を除く3~22階の計476室が貸し出される。いずれも面積は30~35平方メートルと単身者あるいは2人暮らし向けのサイズになっており、長期賃貸と短期賃貸の両方に対応しているという。
■その設えは、「これぞ無印良品」!
気になる室内の設えだが、入った瞬間に「まさに無印良品」といった印象を受けるような木材を基調としたシンプルな作りになっており、床はもちろん、壁や窓枠などにもできる限り木材が用いられている。そして、しばしば「人をダメにする」とその心地よさが話題になるビーズソファを始め、机やテーブル、ベッドといった家具、さらには炊飯器、ポット、電子レンジ、洗濯機などの家電製品も全ておなじみの無印ブランド商品で、それぞれが使いやすい場所に配置されているのである。
部屋は日当たりも配慮されており、日中は明るい光が部屋に降り注ぎ、部屋の清潔感を高めてくれる。また「日本人はとにかく収納が大好き」という中国人のイメージに違わず、収納スペースが十分に確保されつつ、空間を圧迫しない配慮や工夫が凝らされている。そして何より嬉しいのは、週に1度の清掃サービスが受けられることだ。
■設えやサービスを考えれば、賃料は決して高くない?
1か月あたりの賃料は、3800~4800元(サービス費用含む)とのこと。6万5000円~8万円といったところで、近隣駅にあるマンションに比べると若干高いものの、築年数や設え、サービスの充実ぶりなどを考えれば納得かもしれない。
宝龍は中国の賃貸住宅市場で新たな試みを模索し続けている。スウェーデンの家具量販店イケアとも提携して上海市青浦区にマンションを建設するプロジェクトを立ち上げており、先ごろモデルルームが完成した。こちらは来年夏にオープン予定とのことだ。
(出典:https://m.thepaper.cn/baijiahao_11353724)
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