上海には多くの日系企業が進出しているが、その中で、ちょっと変わった取組みをしている企業を紹介する。
LEDメーカーの第一人者でありながら、なぜか食べられる花や野菜をつくっている!?
とくに、食べられるお花、いわゆる食用花(エディブルフラワー)には、かなり力を入れて生産していると聞き、早速、工場に行き、話を聞いてみた。
栽培施設内でも衛生は徹底管理!(上海)
その企業とは、徳島県の企業•日亜化学工業株式会社の現地法人である上海日亜電子化学有限公司で、上海市郊外の松江区に工場がある。
青色LEDメーカーが花や野菜?とそのギャップにまず驚くが、「地球にやさしい材料で、光・エネルギーの利用に革命を起こす」という同社の理念があり、「もともと、植物用途でのLED、植物にやさしい光の研究開発がきっかけ」と、工場長の折原さんが説明する。
農薬不使用はもちろんのこと、無菌状態、かつ完全密閉型の屋内施設で栽培している。そのため、天候や季節の影響を受けずに安定的に生産できることや屋内施設なので、生産地域も選ばないことが最大のポイント。
栽培施設を見学すると、衛生さが一目でわかる白いプランターの世界が目に入る。一つ一つ丁寧に説明する折原さんからは、栽培している花や野菜への深い愛情を感じる。
野菜の色が鮮やかで美しい!(上海)
「たくさんの方に安全で安心、しかも美味しい花や野菜を食べてほしい。(最近コロナ禍など暗いニュースも多いが)食卓に花を取り入れることで、少しでも明るく華やかな環境を提供したい」という思いを熱く語る折原さんの横には、ビオラ、なでしこ、マリーゴールドといったなじみの花々がきれいに咲きほこる。
ここで栽培されている花も野菜も、洗わずに食べることができると聞き、試食させてもらう。ドキドキしながら、なでしこの花を食べてみると、とても甘くて想像していた草々しさ?は全くない。きれいでしかも食べることができる、美しさを身体に取り入れる!?おもしろいビジネスになりそうだ。
美しい上においしい!食用花が食卓を飾る日も!(上海)
実は、今、上海では、「食用花」ブームがジワジワときている。もちろんまだ高級スイーツ、ハイクラスのホテルやレストランといったごく一部の領域で、一般の家庭には、これから広がっていく段階といったところ。であるからこそ、潜在的な市場の大きさを感じた。
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徳島産業振興機構上海代表処
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