夏日と冬日が交互に訪れ、気温差に体調を崩す人も多く出ている台北。テレビやネットは台湾の東部に位置する花蓮で台湾鉄道史上最悪の脱線事故のニュースで持ちきりだ。50人もの尊い命を奪った悲惨な事故は清明節(チンミンジエ)の連休を過ごしていた台湾の人々に多大なるショックを与えた。連休があけた現在、事故当時の生々しい様子が徐々に明るみになり、ショッキングな文面や写真に目を覆いたくなる。今後救命隊員や乗客の心のケアも課題となっている。
悲惨な事故や毎日のように世界じゅうから飛び込むコロナのニュースに台湾の人々も心が沈みぎみだ、またコロナ以前にも低迷し続ける景気に頭を抱える人が後を絶たない。
前回のブログでも紹介したように台湾には各地に寺院や宗教にまつわる施設が存在し、日々の不安に悩む人々の拠り所となっている。
今回のブログでは昨今参拝者が急増しているという話題の寺「松山霞海城隍廟」をご紹介しよう。
MRT松山駅から歩いて5分、観光客に人気の饒河夜市からは3分ほどでたどり着く
金運にご利益があると言われている霞海城隍廟には五路財神(ウールーザイシェン)と呼ばれる5体の神様が祀られている。
無数の提灯が飾られた本殿の様子、5つ並んだのが五路財神だ
入り口近くの炉の横には積み重なる金元寶(ジンユェンバオ)が
金元寶とは昔のお金を模したもので、現在は金運のシンボル的な存在、旧正月にはこの形を模した器に飴などを入れてみんなで食べる風習がある。
参拝者がこの金元寶を手で撫でると金運がよくなると言われている。
金運の神様の横には月花老人(ユェシャーラオレン)という縁結びの神様が
金運、恋愛運、一度に両方あやかる事ができるとのあり、地元の台湾人女性にも人気だ。
運命の赤い糸やパワーストーンのセットも購入可能
五路財神の横に小さく祀られているのが黑虎將軍(ヘイフゥジャンジュン)
並べられた卵は虎へのお供え、鶏を置く代わりに生卵で代用している。横にはさい銭を入れる器があり、自分が入れた金額よりも少ない金額のコインを拾い、財布の中に入れると金運がアップすると言われている。その横の器に自分の名刺を入れると出世できるとも言われている。
その他にも仕事運や学問の神様も祀られている、コロナ禍による不況で参拝者が更に増えたそうで、筆者が訪れた時にも地元のサラリーマンや女性が熱心に参拝をする姿が見られた。
日台旅行が解禁になった後、ぜひ参拝に訪れてほしい。
松山霞海城隍廟
台北市八德路四段439號
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本日御紹介した「台北で最もご利益があると言われている金運の神様」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。