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2019.06.10
香港・ドラゴンボートフェスティバル

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旧暦5月5日は中国の三大節句である端午節。2019年の端午節は去る6月7日、毎年この端午節には香港の赤柱・長洲・香港仔・西貢など、各地でドラゴンボートフェスティバルが行われる。

 

沙田の城門河で行われた2019年ドラゴンボートフェスティバルの様子

 

端午節にドラゴンボートフェスティバルが行われるようになったのは、中国の春秋戦国時代である楚に遡ると言われている。この時代の詩人であり政治家であった屈原という人物が、国の将来を悲観して旧暦5月5日に入水自殺をした。彼の自殺を知った人々が舟を出して救助をしようとしたのが、ドラゴンボートフェスティバルの起源になるといわれているようだ。また、ドラゴンボートで太鼓を鳴らすのは、人々が魚や竜から屈原の身を守るために太鼓やドラを叩いたことに由来する。

 

また、香港ではこの日に粽を食べる風習が今でも残っている。この風習は粽を水に投げ入れて屈原を魚より守ったことに始まるといわれている。

端午節には昔ながらの方法で自宅で最初から粽を調理する家庭もあれば、街で買ってきた粽を家庭で蒸すという人もいる。端午節の1ヶ月ほど前になると、香港のマーケット・ショップ・レストランなど至るところで粽の販売が行われる。

 

街中で粽を販売する様子

 

色々な粽の種類があるが、こちらは上海スタイルのもの

 

端午節のドラゴンボートフェスティバルが終わると、今年は1週間後の6月14-16日に【ドラゴンボート・カーニバル】が盛大に催される。これは中国香港ドラゴンボート協会と香港政府観光局の共同開催によるものとなり、ビクトリアハーバーで世界16の国と地域から集結するCCB香港国際ドラゴンボートレースが行われるほか、セントラルハーバーフロントではマーケットやストリートフードを楽しめるエリアも登場する。

 

沙田の城門河で行われた2019年ドラゴンボートフェスティバルの様子

 

伝統的な屋外イベントが目白押しの6月の香港、ぜひお楽しみいただきたい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)

 

 

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