感染力の非常に強いオミクロンの感染が世界で長引いている。空港や工場、レストランで数々のクラスターが起きていた台湾だが、今週は1日の新規感染者が20人行かない日が殆どになってきた。しかしながら感染源不明の案件が増加傾向にあり、まだまだ油断はできないようだ。
日本でいう小正月にあたる元宵節を迎えた今週、台北市では禁止していた映画館での飲食が再開され、感染者数も減った事から街はほぼ通常運転を始めている。オミクロンの押さえ込みに他国に比べ成功している台湾、現在話題となっているのが「いつになったら海外旅行ができるのか。」という事だ。
九州と同じ程の面積の島に暮らす台湾人は海外旅行が非常に好きで、特に日本旅行をほぼ趣味や生き甲斐としている人が多く存在する。3月中旬頃からビジネス目的での外国人を受け入れる事が決まった事から、次なるステップの「外国人観光客の受け入れ」と「海外旅行の実現」が現在注目されているテーマだ。
1月半ばには前衛生福利部長による「楽観的にみたら今年の夏には海外旅行ができるのではないか。」という発言が人々をざわつかせた。それに対し現在の衛生福利部長である陳時中氏は「前もって予測する事は非常に難しい。」と述べている。
しかしながらオミクロン 感染者が徐々に減少してきた2月、自由時報のインタビューにて陳氏は「既に旅行業界の人達と会議を済ませ、台湾旅行解禁に向けた感染防止の為のプラン作成に手をつけ始めたところだ。」と発言している。
先が読めないコロナの感染状況に、はっきりとした解禁Xデーを述べることはできないが、次々と観光や旅行に携わる企業や店舗の廃業を目の当たりにすると、今後のことも考え、徐々に海外からの観光客の受け入れ「準備」を始めようとしているようだ。
まずは3月半ばから始まる労働目的での外国人を受け入れ、様子を見ながら次のステップに進もうとしているようだ。
とはいえ筆者の周囲の経営者達は「今年実現するのは難しいだろう。」と、ややシビアな意見だ。ゼロコロナを目指してきた台湾にとって、やはり海外からの観光客を受け入れた際の市民への影響を心配している人も多い。
最も理想的なのは、コロナそのものが収束し、心置きなく海外旅行ができる日が来る事である。そんな日がいち早く来ることを願わずにいられない。
台湾観光の人気スポット中正紀念堂
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