2018年3月23日、百度によると、古代の女性用化粧品の復元に情熱を燃やす女性が上海にいる。
(古代の化粧品の復元に取り組む、王一帆さん 出典:百度)
1992年生まれの王一帆さんは、小さいころから古代の女性用化粧品に興味を持っていた。王さん一家は両親も親戚もみんな同じ銀行に勤めていたとのことで、王さん自身も銀行への就職が期待されたが、「平坦な人生はイヤ」と中国東北部の実家を出て単身上海へと飛んだのである。
(3年間で32種類の古代化粧品を復元した 出典:百度)
上海にやって来て、仕事の傍らで絵画や書籍、博物館などを見て回り、古代の女性用化粧品の研究を始めた。調べるうちに各年代の特徴もつかんだ王さんは、「昔の女性たちが使っていた化粧品を復元できたらどんなに素晴らしいことか」と考えるようになる。そして、現地で出会った師匠とともに化粧品の復元に取り組むようになった。
(材料の調合や加工技術は、簡単そうで難しいようだ 出典:百度)
現在までの3年ほどで、32種類の化粧品を復元させた。時代は秦以前から清までとさまざまだ。王さん曰く、古代の化粧品は現代のものほどメイク効果はないが、肌をケアする効能を持っているとのこと。例えば、女帝・則天武后が使ったと言われる「玉女桃花粉」は益母草(やくもそう)という生薬が原料で、目の保養や血の巡りを良くするという。ただ、益母草を焼成するという作り方が難しく、焼き具合が良くないと、桃の花のような美しい色が出ないのだとか。
(これであなたも、古代美人 出典:百度)
王さんたちは昨年から、復元した化粧品をベースに、現代人の習慣に合うように改良した化粧品の開発に取り組んでいる。現在までに13種類が作られたが、今のところまだ研究段階だという。見た目だけでなく、体にも優しい古代化粧品をベースとした新たな化粧品は、健康や安全の志向が高まっている中国では人気を集めるかもしれない。
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