2017年2月19日、騰訊網によると、1時間で1400ケタ数字を覚えてしまう「世界記憶マスター」の男性が重慶市にいるという。
脅威の記憶力を持つこの男性は、同市南川区に住む1980年代生まれの梁雷さん。昨年末にシンガポールで行われた世界脳力選手権で、数字の暗記のほかに、58秒でトランプ1組、1時間で15組の並びを覚えるなど10の種目で類まれなる記憶力を発揮。見事「世界記憶マスター」の称号を獲得したのだ。
世界記憶マスターの梁雷さん(出典:騰訊網)
こんなずば抜けた記憶力を持っていれば、学生時代のテストも楽勝だっただろう……と思うが、梁さんはもともと記憶力が悪かったというから驚きである。大学卒業後にエンジニアとして働いていた梁さんが「記憶マスター」を志したきっかけは、テレビ番組「最強大脳」で見た記憶の超人たち。その記憶力に度肝を抜かれていろいろ調べてみると、記憶力は後天的な訓練で開発できることが分かり、仕事を辞めて広東省広州市にある記憶力育成機関に飛び込んだのだという。
実際の訓練は、週6日朝から晩までひたすら数字やトランプを覚える無味乾燥なものだったが、退路を断ってこの道を選んだ梁さんは歯を食いしばって続けた。3カ月にも及ぶスランプではさすがに挫折しかけたが、学校のサポートに加え、コーチや仲間の励ましによってついにスランプを脱出、加速度的に記憶力が高まっていった。
記憶マスターの証書(出典:騰訊網)
学生時代より教育に興味を持っていたという梁さん、今ではまさに自身が教える立場になった。主に小中学生に詩や古文の記憶法を伝授しているとのことで、今後は競技の場から徐々に身を引き、必要な人に実用的な記憶方法や記憶の習慣を伝授していきたいと語っている。
参考元:http://society.qq.com/a/20170219/014402.htm
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