台湾というと、「グルメ」というイメージが強いが、じつは美しい自然の景色も多く、魅力的な絶景スポットが穴場としても人気だ。2018年3月12日、中時電子報では、その絶景スポットのひとつ、「忘憂森林(ぼうゆうしんりん)」の神秘的な美しさを紹介している。
「忘憂森林」は、もともと原始林だったのが、1999年の9月21日に発生した、一般に「921地震(震源地:南投県)」と呼ばれる大地震の影響で川がせきとめられ沼地となり、木が水につかり壊死してできたところだ。枯れた大木が沼の中に林立するという珍しい景観が広がっている。
晴れた日の忘憂森林(出典:馬蜂窝)
場所は、台湾の921地震の震源地だった南投県にある。南投県は台湾で唯一、海に面していない県でもある。
この「忘憂森林」は、日本でもまだあまり知られていない絶景スポットで、一日のうちでも朝、午前、午後など、その時折の変化でさまざまな表情をみることができ、地元民だけではなく、写真愛好家なども多く訪れている。
霧がたちこめ、幻想的な世界へ(出典:中時電子報)
忘憂森林は、標高約2000メートルのところにあり、天候も変わりやすい。濃い霧が立ちこめる午後は景色が朧げになり、幻想的な光景になるところから「迷霧森林(深い霧の森林)」とも呼ばれている。また、独特の景色をつくっていることから、「台湾版の九寨溝」と呼ぶ人もいて、多くの観光客が訪れている。
水面には静けさが広がる(出典:馬蜂窝)
都会の喧噪から離れ、まるで別世界に入りこんだかのような静寂したこの「忘憂森林」はその字のごとく「憂いを忘れる森林」で、ストレスを抱えた現代人の癒しスポットとして、これからますます人気が高まりそうな予感。もちろん、SNS映えすると、フォトジェニな風景から、若者にも人気が出ている。
この「忘憂森林」は地震の影響によってできているが、大自然をダイレクトに感じることのできる絶景で一度は行きたいスポットの一つである。
情報源:
http://www.mafengwo.cn/i/6820043.html
http://www.chinatimes.com/realtimenews/20180312003027-260415
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