7月24日、東方網によると、中国が実効支配している南シナ海の西沙諸島に存在する海中の大穴・ブルーホールについて、管轄する三沙市政府が「三沙永楽龍洞」という名称を付けた。
ブルーホールは、海中に出現する大きな穴のことであり、周囲の水域よりも深い青色を呈することからその名が付けられている。科学者からは「地球が人類に残した、宇宙の謎に関する最後の遺産」と称されるほどの、神秘的な自然現象だ。
「三沙永楽龍洞」と名付けられたブルーホールは、北緯16度31分30秒、東経111度46分5秒に位置する。上空から見ると、環礁の中にポッカリと大きな穴が開いているように見え、穴の部分は深いブルーになっている。昨年8月から今年6月にかけてソナーや水中ロボット、水中撮影機材をはじめとするさまざまな機器を用いた探査や、ダイバーによる潜水調査が行われた結果、穴の深さが300.89メートルに及ぶことが明らかになった。
深さ300メートルというのは、マルタ・ゴゾ島にあるブルーホールの60メートル、ベリーズのグレート・ブルーホールの123メートル、エジプトのダハブ・ブルーホールの130メートル、そしてこれまで世界最深とされてきたバハマのディーンズ・ブルーホールの202メートルを大きく超える、世界で一番深いブルーホールであることを意味する。なお、穴の入口は直径130メートルで、底は直径36メートルとのことだ。
「三沙永楽龍洞」は、その神秘的な様相によって古くから海南島の漁師たちに「海の神様がいる」と称されてきたスポット。孫悟空が如意棒を引き抜いた跡だ、南海のお宝が隠されているなどと語る地元漁師もいるそうだ。
情報源:
http://photo.eastday.com/2013slideshow/20160725_8/index.html
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