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2024.01.31
中国の通信機器大手、「人体通信」技術の開発本格化か

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中国メディアによると、中国の通信機器大手華為技術(ファーウェイ)は近ごろ、新しいタイプの電子機器に関する新たな特許技術を申請したという。この技術は人体通信(HBC)の原理に基づき、人体を情報伝達の媒体として近距離通信を実現するとともに、高い安全性、環境干渉の回避、低消費電力という利点も備えている。

 

■人体通信技術とは
人体通信技術を利用することで、ヘッドホンや腕時計、携帯電話など複数の電子機器に同時に触れることで、機器どうしが人体を介して接続されてデータを伝送することができるのだ。例えば、2台のコンピュータを人が触れることで接続し、迅速な情報伝達を行うことが可能。体重を測定する際には、体脂肪計と腕時計がユーザーの身体を通じて接続を確立してデータを送信する。さらに水泳など水中での活動においても、装着したヘッドフォンや腕時計などのデバイスどうしがデータのやり取りを行うことができる。各種電波を用いた通信に比べてより直接的な接続が実現される。

 

■超短距離通信が持つメリット
人体通信が持つメリットの一つが、セキュリティ性の高さだ。通信範囲が同一の人体に接続されているデバイスどうしに限られるため、データ傍受のリスクを減らし、プライバシーの保護につながる。もう一つは、機器間の接続に複雑なペアリングのプロセスを必要とせず、機器間の直接的かつ物理的な接続を実現する点だ。また、BluetoothやWi-Fiといった既存の無線通信技術よりもエネルギー消費を抑えた接続ができる可能性もある。

 

■医療や決済をはじめ、広い分野で応用が期待される
ヘルスケアの分野でもこの技術は非常に有望だ。医療機関では、ウェアラブル端末などを装着した患者が備え付けの端末にタッチするだけで重要な健康データを送信することができる。また、すでにタッチやスキャンが普及しているキャッシュレス決済分野においても、人体通信を用いることで一層安全かつスピーディーに決済を行うことができるようになるかもしれない。さらにはIoTと組み合わせたスマートホームデバイスでの活用や、AIと組み合わせた行動パターン学習によるパーソナライズサービスの提供も考えられ、その用途は無限大と言えそうだ。

 

この技術は人間とコンピューターの相互作用に新たな可能性をもたらすものであり、技術が成熟して対応端末やアプリケーションが普及すれば、日常生活にさらなる利便性と安全性をもたらすかもしれない。

 

(出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1788878835887393954)

 

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