上海でも有数の観光スポット・「豫園」エリアからさほど遠くなく、古い街並みが並び、風情のある「方浜中路」は、外灘へ続いている通り。再開発のための立ち退きがすでに完了しているエリアがあり、本来であれば閑散としているはずなのだが、なぜか遠巻きにもわかるほどの人だかりができている。
話題となっている上海の「猫街」
そのお目当ては壁に描かれた猫アート。壁いっぱいにさまざまな猫やイラストが描かれて、猫好きをはじめ、多くの市民や観光客が訪れている。平日でも通りにあふれるほどの人で賑わっているが、壁に描かれている猫は、一般から公募された飼い猫たち。名前や“猫”紹介コメントもあり、一匹ずつ見ていくのが楽しい。
猫好きには「萌きゅん」の通り(上海)
訪れた人はそれぞれ気に入った猫の横でポーズをとり、楽しそうに写真を撮っているのだが、人気の猫壁の前では、撮影待ちの人だかりができ、満足のいくSNS映え写真を撮るのは大変。我先にと古い街並みと猫壁のコラボを楽しむ地元の上海マダムの姿も多く見られた。
名前は「団子」ちゃん。(上海)
この「方浜中路」の猫アート、実は、5月6日から開催中の「第3回バンド・アート・フェスティバル(外灘芸術季/BUND ART FESTIVAL)」の一環で、取り壊し前の古い街並みを活用しておしゃれで芸術的な「猫」通りを創っている。
外灘芸術季(バンド・アート・フェスティバル)開催中(上海)
ちなみにこの通り、現地では「猫街(マオ・ジィエ)」とも呼ばれ、一般には、「豫園商城」から出発して「猫街」を目指していく人が多い。
映え写真を撮影する列ができる人気ぶり!(上海)
撤去時には惜しむ声が多いのではないかと思われるほど、期間限定の展示ではもったいないほどのクオリティの高さで大人気の猫街。
両壁に魅力あふれる猫アートが続く(上海)
猫が猫を呼ぶ?わけではないと思うが、飼い猫を連れて訪れる市民もいて、その“一般”の飼い猫でさえ、スター猫のごとく、通りかかる人たちから記念撮影を求められている。その一つ一つに気さくに対応する飼い主。こうした光景が古い街並みとも合わさって、なんとも微笑ましいシーンであった。
猫街でも撮影の大人気スポット(上海)
さて、このバンド・アート・フェスティバルは5月31日までの開催で、期間中の週末には関連する音楽ショーやワークショップなど様々なイベントが盛りだくさん。月末に向けて、さらに人出が増え、混雑が予想される。
豫園商城:上海市黄浦区方浜中路265号
*最寄り駅は地下鉄10/14号線「豫園」駅
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「上海に登場した猫街」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。