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2023.05.19
全長26.7キロ! 中国初の懸垂式モノレールが年内開業へ

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中国の軌道交通というと、まさに「超特急」なスピードで整備が進んだ高速鉄道を思い浮かべるが、湖北省武漢市ではこのほど中国初となる新しい形式の軌道交通の開業に向けた試運転が始まった。それは、懸垂式モノレールだ。

 

■武漢に誕生した懸垂式モノレール「光谷空軌」

同省武漢市にある武漢東湖新技術開発区に建設された懸垂式モノレール「光谷空軌」が5月11日、人を乗せてのテスト運転を実施した。全長約26.7キロで16の駅が設置され、最高時速は60キロ。車両は最大6両まで連結でき、最大収容人数は220人程度だ。車両は全自動無人運転機能を搭載しており、乗務員は緊急時を除いて運転操作を行わない。

世界的に見れば懸垂式モノレールの歴史は長く、日本でも1957年に最初の路線として「上野動物園モノレール」が開業した(2019年に運休)ほか、70年に開業した湘南モノレールや、80年代に開業した千葉都市モノレールが今も運行を続けている。なお、千葉都市モノレールは営業距離15.2キロで懸垂式モノレールの世界最長記録されているが、「光谷空軌」が営業運転を開始すればこの記録を大きく上回ることになる。

 

■なぜ、懸垂式モノレールを選んだのか

 比較的長い歴史を持つ懸垂式モノレールを今このタイミングで初めて導入する背景には何があるのか。中国メディアは「地上交通を空中に移した立体型交通で、他の交通機関や通行者を妨げることがなくなる。グリーンで低炭素な都市軌道交通の新たなモデルである」と説明している。自動車の増加によって交通渋滞が激しくなる中、往々にして地域や道路の寸断を引き起こす軌道交通を空中に移動することで交通をスムーズにし、エネルギー消費を減らすという狙いがあるようだ。ただ、それなら懸垂式である必要はなく、あえて懸垂型にしたのは中国では目新しく近未来的な景観スポット的な要素に注目した結果かもしれない。

 

■車両内の「いかにも」なデザインとは?

中国では数年前から山地の崖にガラス張りの桟道を作って観光スポット化する動きが各地で盛んになった。欄干部分だけでなく床板まで透明という些かサディスティックな桟道をキャーキャー言いながら、時には腰を抜かしながら渡るというこのアトラクションの盛況ぶりを見ると、中国には究極のスリル体験を好む人が少なくないことが分かる。そんなニーズに答えてかなのかはわからないが、「光谷空軌」の各車両も通路の中央部分が透明な床で、地上が丸見えになっている。ただでさえ高いところでぶら下がっている状態なのに、おまけに床から地面まで見えてしまうなんて高所恐怖症の人にとっては地獄のような乗り物だが、「光谷空軌」が観光的要素も狙っていることの表れと言えそうだ。

なにはともあれ、中国初の懸垂式モノレール「光谷空軌」は年内の営業運転開始を目指している。武漢の街に新たな名物が誕生する日が、まもなくやってくる。

(出典:https://news.cctv.com/2023/05/12/ARTI1E4Muyqle2OFi5QJBRLe230512.shtml

 

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