旧正月前にオミクロンの感染が台湾の南北で広がり人々を震撼させていた台湾。規制ラッシュが過ぎた後の感染爆発が懸念されていたが、月曜の感染者数は2人、火曜日は26人(そのうち22人が隔離中に陰性から陽性になったケースで社会への影響はないとされる。)と感染力が非常に高いとされるオミクロン を見事に抑え込めているようだ。しかしながら未だ感染源不明のケースが発覚し、旧正月の大移動によって町中にオミクロンのウィルスが潜んでいるのではないか、と油断は許せない状況だ。
今回のブログでは感染拡大により中断していた「台湾のベジタリアン事情」のその2をお伝えしよう。日本でも大豆タンパクを使用した次世代ミートが話題になっているようだ。宗教上の理由から日本よりもベジタリアン文化が浸透している台湾の様子をご紹介しよう。
年末に台北で開催されたベジタリアンフェア、多くの人々で賑わった
台湾ではベジタリアンがブームとなる前から、牛肉を食べない人が非常に多く存在していた。農耕を中心に生活してきた台湾人にとって牛は非常に大切な存在である為、大切に扱う人が多いのだ。また宗教上の理由で肉類、卵類を一切口にしない人、更に乳製品をも口にしない人等、多種多様のベジタリアン、ビーガンが存在するのだ。更に昨今の地球温暖化の深刻化により、完全なベジタリアンにならずとも、週の何日かを「菜食主義の日」と決めて実施している人も多い。
今回のイベントで最も注目されていたのがこちらの会社のブース。
試食を求めて大勢の人々が列を作っていた
(※現在台湾ではコロナ対策の為試食は禁止とされている。)
業界大手のベジタリアンフードメーカー「全廣食品」は大豆タンパクを使用した様々な商品を展開している。台湾各地のスーパーで商品を購入する事も出来、ネット通販も人気だ。
イベント開催中は常に試食の行列ができていた
人気のベジタリアン用カモ肉、もちろん肉は一切使用していない
全廣食品のウリはやはり、「本物に限りなく近づけた見た目と味」だ。どの商品も味、食感、見た目ともども、かなりリアルな仕上がりだ。
どう見てもナゲット、イカリング…
ベジタリアンの人々が味に飽きがこないようにレパートリーを増やし、品質を追求し続けている。
カキフライまでベジタリアン用
筆者が最も驚いたのがこのカキフライ、食感、カキの風味が実に上手に再現されていた。
若者に人気のハンバーガーも
大豆ミートを使用したハンバーガーは歯応えも肉そのものであった。
コロナで自由に渡航できないのが実に残念だが、今後日本でもベジタリアン文化は間違いなく広がることであろう。ぜひコロナ後は台湾で本物のベジタリアン文化に触れてみてほしい。
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