隔離旅館にて8人のクラスターが発生した今週の台湾。水際対策の難しさが問われ、まだまだ油断はできないと人々に緊張が走った。日本をはじめ各国で増え続けるオミクロン株に備えようとする動きも出てきている。
とはいえ市中感染は長らく起きていないので(※80代女性一人の感染例が発表された。)
クリスマスムード漂う台北の街はまるでコロナ前を彷彿とさせるような賑わいだ。
台湾在住の日本人からよく聞かれるのが「台湾のクリスマスが年々洗練されてきている」という声だ。10年以上前の台湾のクリスマスオーナメントにはミカンがあったり、サンタクロースの表情もどことなくコミカルな感じがし、中華テイストたっぷりのクリスマスオーナメントは日本人からはとても興味深かったのだが、ここ何年かの台湾のクリスマスはすっかり西洋風。かなりのオシャレ感が漂っているのだ。
毎年この時期になると台北駅裏側の問屋街はクリスマスオーナメントを販売する店が増える。やはりオーナメントのひとつひとつがかなりオシャレになっているのだ。
今回は日本人観光客にも人気の「裏台北」こと台北駅裏側問屋街の様子をレポートしよう。
豪華なクリスマスツリーが並ぶ
筆者が足を運んだのは20日のこと。毎年ハロウィンが終わる頃にクリスマスオーナメントが並び始めるのだが、問屋街だけあって、レストランなどの店を経営する人々が店内の飾り付けを買いに来る。クリスマス4日前ともなれば品薄状態になっているのかと思いきや、地元の台湾人で賑わい、商品もまだ豊富に置かれていた。各家庭でクリスマスを楽しむ人々が年々増えている事が分かる。
筆者が台湾に来たての頃(約20年前)はクリスマスはあまり盛んではなかった印象。デパート等の商業施設やキリスト教の教会がクリスマスカラーで彩られていたのを覚えている。もちろん通常の店舗にもクリスマスの飾り付けを見る事もあったが、今ほどきらびやかではなかった。
20年前はこういう西洋風オーナメントは皆無であった
とにかく洗練されてきているのだ。コロナ前のことになるが、やはり海外へ出かける台湾人が多くなり、アメリカやヨーロッパのクリスマスを経験している人も増えた。日本食レストランのクオリティがどんどん上がっているのと同じ現象なのであろう。
とはいえサンタの表情はまだアジアらしさを感じる事ができるのかもしれない
電飾もLEDが主流となりきらびやかさが増した
縁起物でもあるパイナップルと大根の電飾
これを見ると安心する日本人は自分だけではないだろう。
やはり台湾のクリスマスは「台湾らしさ」を保っていてほしい。どんどんお洒落になっていく台湾に少しの寂しさを感じてしまう。
既に旧正月の準備が始まっているようだ
クリスマスが終わればこの街並みも一気に中華テイスト漂うようになるだろう。
台湾に住む外国人としてはやはりそれが楽しみだ。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「裏台北問屋街のクリスマスをレポート」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。