台湾、日本、共に感染者数が落ち着いてきた今週。台湾では感染者0の日が5日間続き、人々の生活が日常に戻りつつある。
日中はまだ暑い日が続く為か、街では顎マスクで話す人や鼻マスクの人を頻繁に見かけるように、中にはマスクをし忘れる人もいる程だ。政府によるマスクの規制も徐々に緩められ、あくまでソーシャルディスタンスが守れる場合のみだが、登山などの大自然の中のレジャーや農業、漁業の現場ではマスクをはずす事が許された。しかしながら日常生活では未だマスクの着用は義務とされ、我々がマスクを手放せる日はまだ程遠いであろうと言われている。
今回ご紹介するのは台北駅から歩いて少しの場所にある“城中市場(チェンジョンシーチャン)”の現在の様子だ。
市場の入り口の様子
果物売り場や屋台、食堂が並ぶエリアと、洋服や服飾雑貨が並ぶエリアとに分かれているこの市場、地元台湾人のみならず日本人観光客にも非常に人気の市場だ。奥に入れば入るほど、昔ながらのやや荒れた雰囲気もあり、観光客には“ディープな台湾を経験できる”“台湾ならではの様子を見れる”と好評だ。
ぎっしりと並べられた洋服、年配女性に人気の通りだ
筆者が足を運んだのは平日の昼間、コロナの感染者数も0の日が続き、以前のような活気を感じる事ができた。しかしながら、やはりどこの店もステイホーム推進が続いた日々の影響をまともに受け、売り上げに悩まされているようだ。印象としては他の市場よりは打撃が少なさそうには見えるが、やはり閉店に追いやられた店もあるようだ。
市場周辺に新しくできたカフェ
ここ5年ほど、台湾では空前のカフェブームが続いている。また、コロナ蔓延が始まってから店内飲食が禁止されていた為、手軽に持ち帰りができるドリンクバーに経営をシフトする店も増えている。コーヒー、紅茶ブームと重なり、街では新しくできたドリンクバーやカフェをよく目にするようになった。
長年続く老舗がコロナにより閉店し、チェーンのドリンク店になったというのはよくある事だ。
市場の奥に現れた工事現場の囲い
昔ながらの台北の景色が見れた城中市場周辺も開発が進んでおり、市場の奥でもマンションの建設が行われていた。コロナの影響で建設は遅れているようだが、このマンションができることで、周辺の整備も進むことであろう。
台湾の伝統的な景色が時代の流れやコロナにより姿を消そうとしている、
仕方のない事と思いながらやはり寂しいものだ。
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