中国では、旧暦7月7日が「七夕(チーシィー)」で、2021年は8月14日土曜日がその日にあたる。そのため、週末はレストラン、ショッピングモールなどで七夕イベントセールやキャンペーンが行われ、大にぎわいとなった。
中国の七夕は、別名「東方バレンタインデー」ともよばれるイベント日。織姫と彦星が1年に1度会える日という伝説は日本と中国で同じでも、この日の過ごし方が日本とは少し違う。都市部や若者世代を中心に、この日を「恋人の日(七夕情人節)」として過ごす習慣が浸透してきた。そのため、この日の「七夕商戦」には、ECサイトなどのオンラインショッピングサイトも参戦し、大きなイベントの一つになっている。
オンラインショップでもコスメは絶大なる人気を誇る
中国のバレンタインデーは、男性から女性にプレゼントを贈るのが一般的なので、この「七夕節」も同様に、女性に喜ばれる商品の売れ行きがが良い。そのため、女性に人気のコスメや雑貨などもプレゼントとして定番になる。最近ではパッケージに力を入れているメーカーが多く、乙女心をくすぐる可愛いパッケージはSNS映えもするので、人気も高い。
最近話題のコンセプトショップ「BEAST野獣派」の七夕イベント
そして、イベントに欠かせないマストアイテムの「花束」。フラワーショップもあの手この手とデザインを工夫し、大忙し。最近、健康に気をつかう人も増えたせいか、「乳酸菌」ドリンクで花束を作ったりするユニークなショップもあり、マーケット嗜好を取り入れたアイデアに余念がない。
イベントに欠かせない「花束」
定番はもちろん「バラ」。本数にも意味があり、例えば、1本は「君に一目惚れ」、3本は「I LOVE YOU」、11本だと「一生君だけを愛する」といった感じだ。
バレンタインにはスイーツもはずせない⁉︎
また、近年は、大型スーパーやコンビニエンスストアもこうしたイベント消費を狙ってPOPや店内ディスプレイもかなりこったものを演出している。もちろん、商品のラインナップも充実していて、あなどれない。
年々盛り上がりを見せる「七夕商戦」
8月14日、上海はあいにくの雨で、夜空に天の川はおろか、星一つ見ることもできなかったが、空模様とは裏腹にオンラインサイトやショッピングモールではロマンチックでにぎやかな「七夕」となった。
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